【易経】風沢中孚(ふうたくちゅうふ)四卦 易経 周易で観る八人家族の関係性 六十一番
風沢中孚(ふうたくちゅうふ)

六四卦六十一番目に位置するのが、風沢中孚(ふうたくちゅうふ)となります。風沢中孚(ふうたくちゅうふ)を表す卦は、兌卦☱(だけ)末娘の上に巽卦☴(そんけ)が長女のっかった卦です。

上卦は、巽卦☴(そんけ)です。巽卦は、陰爻の上に陽爻が2段乗った形です。家族の中では、長女を表し、八卦においては風を表しています。
上卦は、兌卦☱(だけ)です。兌卦(だけ)は陽爻を下に陰爻を上に据えた卦で、家族においては 末娘 三女を表して八卦においては、沢を表します。
六十四卦の六十一番目に位置するのが、**「風沢中孚(ふうたくちゅうふ)」**です。 この卦は、目に見える形や言葉よりももっと深い場所にある、嘘偽りのない「まごころ」の力を教えてくれます。
風沢中孚は、上が**「巽(そん):風」、下が「兌(だ):沢」で成り立っています。 私たちの8人家族では、「長女(風)」と「三女(沢)」**の触れ合いの姿です。
- 上卦(長女): どこまでも吹き渡る風。相手の心の奥深くまで優しく入り込む感性を持っています。
- 下卦(三女): 喜びを湛える湖。素直な心で、受け取った刺激に敏感に反応する瑞々しさを持っています。
長女の奏でる「真心」という風が、三女という「湖の心」に届き、美しいさざ波が広がっている情景です。
この卦が語る愛の物語は、**「目に見えない絆への絶対的な信頼」**です。
長女が三女を想うとき、そこには損得や理由はありません。ただ「幸せであってほしい」という純粋な祈りがあるだけです。その透明な想いは、言葉にしなくても風に乗って三女の心に届きます。三女もまた、その温かさを全身で受け止め、喜びの波紋を返します。
「孚(ふ)」という字は、親鳥が卵を抱いて孵化させる様子を表しています。親鳥の体温が卵の中心(中)に伝わり、新しい命が生まれるように、家族の愛も、お互いの「中心」にある真心を信じ抜くことで、新しい奇跡を起こすことができるのです。
中孚(ちゅうふ)とは
「中」は偏りのない心、「孚」は誠実な信頼を意味します。 愛の作法における「中孚」とは、**「鏡のような心で向き合う」**ことです。
自分が心を開けば、相手も心を開く。自分が疑えば、相手も不安になる。相手を変えようとするのではなく、まず自分の中心を愛で満たすこと。その誠実さが、何よりも強く相手の心を動かします。
[風がそよぐ湖畔で、一人が奏でる笛の音に、もう一人がハミングで合わせるような、調和に満ちた情景]
そこには、大声での主張も、派手な飾りも必要ありません。 ただ、お互いの存在を感じ、心の波長を合わせるだけで、至福の時間が流れます。 その静かな共鳴こそが、家族という共同体の「真実の姿」です。
風沢中孚(ふうたくちゅうふ)のイメージ
中孚。豚魚吉。利渉大川。利貞。
「中孚」の時、豚や魚にまで真心が通じて吉。大川を渡っても良い。貞正であれば良い
(キーワード)誠実 精誠
「中孚」は君主の精誠
文王の祈りはたえず、民衆の幸せを願い、自らの苦難や、苦境を民衆に押し付けることなく、危険に対しては逃げる勇気もありましたそのような王の心に感動し感銘し人々は後代まで名君として文王、周公をたたえました。そこには、私的なものを越えた公(おおやけ)を思う誠がありました。この卦は、公の精神を訪ねてきます。まごころを尽くすことを求めています。
風沢中孚(ふうたくちゅうふ)の六爻
風沢中孚(ふうたくちゅうふの六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陽、二陽、三陰、四陰、五陽、上陽と並んだ状態を、風沢中孚(ふうたくちゅうふ)といいます。

六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。

上陽 形だけの叫び。言葉だけが躍り、心が伴わなければ、誰の耳にも届きません。

五陽 強い絆で結ばれる。嘘偽りのない誠実さが、最高の信頼関係を築き上げます。

四陰 月が満ちる直前の謙虚さ。自分の力ではなく、大いなる愛の流れを信じて進む時です。

三陰 感情に振り回されない。一喜一憂するのではなく、どっしりと相手を信じましょう。

二陽 鶴が陰で鳴き、その子が唱和する。純粋な想いは、離れていても必ず大切な人に届きます。

初陽 自分の心を静める。まずは自分自身の内側にある「誠」を確かめることから始まります。

