易の基本

【易の基本】四象 八卦、易に観る天地の法 

易は天地の理 法則性のある学問

両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず。

易(えき)は伏羲が天地の理(ことわり)を察して四象、八卦(はっけ)をつくり,文王孔子が、後にこれを重ねて六十四卦として完成させました。卦は陽を表わす「」と陰を表わす「」の二種類の爻(こう)がつくられる。八卦とは三つの爻を組み合わせてつくられました。

繋辞上伝〈けいじでん)にある言葉に「易に太極あり。これ両義生ず 両義は四象を生じ、四象は八卦を生ず」とあります。

無極から太極 四象 八卦と混ざり 分かれて 変化しました。それは、まだ出会っていない二人がある時出会って情熱と愛を混ぜ合わせ 体を重ねて混ざりあい 生まれてくる赤ちゃんは二人の分身でもありますが、全く違う人格でもあります。私達の生命の営みも最初は無極から生まれ両義を通過して2つの違った気が混ざった宇宙の法則が流れているので、同じことをして、新しい命を生みながら歴史を繋いできました。
私達の生活様式から 宇宙の中にある。私達の間近にある法則性、絶対変わることのない規律性をみつけてきました。

文王の生い立ち、奇門遁甲の太公望が仕えた後天八卦のつくり主 文王の生い立ち 文王は、父 季歴 母 太任の間に生まれました。小国の生まれで、紀元前1152年に誕生しました。誕生する前から、...

古代中国の書物『易経』繋辞上伝より
「易有太極 是生兩儀 兩儀生四象 四象生八卦 八卦定吉凶 吉凶生大業」

「易に太極あり。これを両儀(陰陽)を生ず。両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず。八卦は吉凶を定め、吉凶は大業を生ず。」

伏羲の先天八卦には、無極から太極が発生し 二気が四象、八卦を作り出しています。
また、孔子の八卦において八卦の吉凶を決めていきますが、その判断は各個人により大きな仕事ができるというわけです。

人間の人体構成 卵子の分裂

人間の人体構成においても、精子(陽)と卵子(陰)の結合から出発して、一が二、二が四、四が八、八が十六、十六が三十二、三十二が六十四分裂となり子宮着床に至ことは知られています。
お母さんのおなかに入ったお父さんの細胞が、小さな卵の中で結合し、受胎分裂を繰り返し、子宮内に定着し生命として育つ不思議は、無極から太極が発生し 二気が四象を作りだす陰陽を実体的にあらわしていますし、もっと小さく。

お母さんの卵子もお父さんの精子もDNAは2重構造になっていて、受胎することで、両方のDNAがつながり、新しい命へとつながっていくのです。

陰陽五行思想が示す自然と人間の調和 - 色、音、そして宇宙の秩序 五行と五つのエネルギー 陰陽五行説は、古代中華において、人々の生活において深く浸透していました。 自然界の色を陰陽五行で分...

四象の特徴 陽爻、陰爻の重なり。

兩儀生四象、両義より四象が生じました。これは、陰と陽という夫婦から、陰を土台として生まれた二人の姉妹と陽を土台として生まれた二人の兄弟 合わせて四人が両義(陰陽)から生まれました。それぞれ、陽を土台として陽爻の上に陽爻の強い陽としての夏。陽爻の上に陰爻がのった秋 陰爻の上に陰爻が乗った陰のつよい冬。陰爻の上に陽爻が乗った、寒さが和らぎ芽吹く春という季節の映り変わりの中のエネルギーを表しています。

ろうよう

太陽、老陽といいます。陽爻の上に陽爻
陽中の陽を表し、熱い夏の太陽をイメージするとわかるように、非常に熱いエネルギーを蓄えています。夏

ろういん

太陰、老陰と言います。陰爻の上に陰爻
陰中の陰を表し、真冬の極寒をイメージするとわかります。 非常に冷たいエネルギーを蓄えています。冬

しょういん

少陰と言います。陽爻の上に陰爻
陽中の陰を表します。夏の暑さから、涼しい秋口に流れる 非常に清々しいエネルギーを蓄えています。秋

しょうよう

少陽と言います。陰爻の上に陽爻
陰中の陽を表します。 冬の寒さから芽吹く季節えと変わる 非常に嬉々としたエネルギーを蓄えています。 春

朱雀 白虎 青龍 玄武の四象

私たちの身近なところでいうと、国技館などでよく見る相撲の土俵上の大屋根の四方に赤 白 青 黒 の房が結ばれ 四象を表し 朱雀 白虎 青龍 玄武 を表しています。日本は古来よりの神事にのっとり様々なことを行ってきましたし、今でも日本を象徴する天皇家の神事においても多くが陰陽五行、四象にかかわっています。また、奈良にある高松塚古墳 キトラ古墳内の壁画にも東西南北に四象を表す 朱雀 白虎 青龍 玄武 が描かれているのは有名な話です。

このように、日本という国の生活には、古来より四象が溶け込んだ生活をしている民族といえます。
中華思想として出てきたものに思われますが、私たちの周りには自然と多くの法則がかさなりあって現れます。これは、中国だけでも、日本だけでもなく宇宙全体 地球全体 世界全体を取り囲み 私たちの周辺で起こる現象を調べて、探求した結果、太極が陰陽二気に分かれ また、混ざり合うことで四象をあらわしたと言えるのです。

【風水】琉球王国の風水思想 - 蔡温が描いた持続可能な国づくり 蔡温がおこなった地理風水 久米三十六姓の蔡温 1682年 久米村 蔡氏志多伯卦に生まれた蔡温は、幼少の頃より、論語や儒教...

RELATED POST