豆知識

【三元九運】7月が分水領、癸卯年(みずのとうう)繰り返す歴史で見る2023年の運気。下元八運。

癸卯年(みずのとうさぎ)と三元九運

三元九運は、洛書元運とも、行星運とも言います。
伏儀が編み出したと言われる先天八卦もまた、奇数と偶数を足せば二〇数になります。
当たり前といえば当たり前なのですが、伏儀もまた、天の法則を地におろし八卦としました。そうであるため、 天文星象(天体)の象は八卦となり、三元九運として現象化してゆきます。

昨年2022年は、黒寅の年で、責任を負わないものは、崩れていき、争いが西で起こることを歴史を通じてみてきましたが、2023年はいったいどういった年になるのか三元九運と共に見てみましょう。
2023年は、癸卯年(みずのとうどし)です。

三元九運で言えば、20年で一運周る下元八運の二〇年目、2024年は下元九運に入るので、2023年は、下元八運最後の年となります。十干(じゅっかん)で言えば、癸(みずのと)は、甲、乙、から数えて癸は最後尾の十干なります。下元八運、においても、十干においても新しい時代に飛び跳ねるための年と言えるのが2023年であると言えます。新しく飛躍できる2024年のために諸々の問題を整理するのが2023年ともいえます。

つまり、2023年は、九運に突入するために駆け込んでいく年に、水が流れる如くに、飛び跳ねながら、忙しく駆け込む年となりますが、詳しい説明は、後半に持っていきますので、早く知りたい方は、下のボタンでスクロールしてください。

↓にスクロール。下元八運の情勢の解決方法

三元、上、中、下運の出発月運の終焉月
上元一運1864~1883
上元二運1884~1903
上元三運1904~1923
中元四運1924~1943
中元五運1944~1963
中元六運1964〜1983
下元七運1984~2003
下元八運2004~2023
下元九運2024~2043

三元とは、
60年に一度太陽、月、木星 火星 土星 金星 水星がつながるその日を中心に、最初の60年を上元、次の60年を中元そして次の60年を下元としました。
天文星象(天体)において、180年で、空に浮かぶ星がつながることを見て、 60年を3回で180年をひとくくりとして、180年を大運として、全部あわせて、三元というようにしました。

三元九運については下記のボタンを押す。

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下元八運最後の年、2023年

2023年が実際変化するのは、正月ではなく、旧暦における正月、旧暦前後から変化がおきてきます。

⭐︎ 今年(2023年)の旧暦の正月は、1月22日

私たちは、季節の変わり目を明確に、この日より、春であるとか夏であると言い切れませんが、桜が咲く頃、春らしくなったなーとか、セミがなく頃、初夏の暑さを感じて夏が来たと思います。それと同じように三元九運の八運最後の年の変化も星の運行により季節の変わり目がわからないように変化してきます。

2022年が終わり、2023年が始まることに関しては、紅白歌合戦を見て、ゆく年くる年のテレビ番組を見て、除夜の鐘とともに2023年を迎えて 
【新年】を迎えるという一大イベントを迎えます。

こういった季節を迎えるのも、一応規定があり、イギリスの旧グリニッジ天文台を基準にして、日付変更がされます。それは、地球上での緯度(いど)経度(けいど)を基準にし経度を超えることで日にちと時間の設定がされ、12時をすぎれば、日にちが変わることで、私たちは時間と空間を認識しています。
世界時間の基準がイギリス、ロンドンにあるわけです。

これは、1884年当時、多くの植民地を持つイギリスは、大英帝国として、世界に影響力をも持っていたがゆえに決定づけられました。

こういった、時間を決める、基準を決めると言った動作は、人間のもつ特性でもあります。

三元九運で繰り返す歴史。

三元九運は紀元前2637年より運営し始め、その60年後の紀元前2697年より甲子の年より暦(こよみ)が始まりました。つまり、紀元前2697年を最初として星の動きに合わせて三元九運を見て来ました。

こうした星の動きと合わせるように歴史も同じような変化をしてきています、私達人間は、人が変わっても、天体の動きに合わせて生きているということが、歴史を通じて知ることができます。つまり、人が変わっても重要な事件や事故が起こり、良いことは伸びてゆき、悪いことを繰り返すとその精算のために良い方向に持ってゆくために様々な事件や事故が繰り返されると言えるのです。

では実際どのようなことが起こってきたか歴史を通じて見ていきましょう。180年前癸卯年、下元八運の年回りを見てゆきましょう。

三元九運でみる今年の運勢のポイント

60✖️3(上元、中元、下元)=180となるため180年遡ります
180年✖️3回=540となるので540年遡ります。

540年で歴史がリセットされるのでメインは540年前を重視しています。

180年前、癸卯年、下元八運 国内

2023年癸卯年より遡(さかのぼ)ること180年前に行くと、その年は、1843年癸卯年の下元八運になります。この時代は、明治維新が1868年ですので、明治維新から遡ること25年前 江戸時代後半となり、時の将軍は、第12代征夷大将軍、徳川家慶(いえよし)が国の政治を司っていました。

この江戸時代末期に於ける大きな政治の動きとしては、天保の改革(天保14年)が挙げられます。
この天保の改革の背景において 永く続いた災害【天保の大飢饉】により幕府の財政難が続く中で、江戸幕府内の腐敗が横行し、日本中の物価高騰に歯止めがとどまらず沈静化を図るため、

問屋仲間の解散、店頭、小売価格の統制、公定賃金を定め、低所得の没落旗本や御家人に対しての低利貸付(かしつけ)累積貸付金の返済免除、といった貨幣改鋳(かへいかいちゅう)が行われました。

貨幣改鋳(ウィキペディア)より

こうした中、1843年当時の政策として勧めてきた天保の改革の殆(ほとん)どが失敗に終わります。
この失敗の根本原因は、江戸市民の生活や国の藩体制に実情を知らない実情を無視した強引な政策にありました。改革を進めたのが、当時の責任者水野忠邦でしたが、その政策の愚かさを江戸の庶民は大いに憤り石を投げられるほどでした。
この天保の改革は庶民にルールを押し付け勧めた結果として多くの反発を受けました。180年前の癸卯年は、経済が混沌とし、物価高に対して国民の思いと真逆の方法を勧めていく経済の頭脳と言われた責任者水野忠邦に任せた江戸幕府の失態でもありますが、学者肌の人物によって巻き起こった経済飢饉といえます。

まさに国を揺るがす政策の失敗が繰り返されたのが、1843年天保14年 癸卯年、下元八運の年でした。

癸卯年、下元八運 国周辺 1843年

1843年に日本人としてアメリカ本土の土を踏んだのがジョン万次郎です。1841年に土佐清水港から出向した漁船の漂流により死の淵にいた万次郎はアメリカの捕鯨船に助けられ、漂流者として日本に戻っても殺されることがわかっていました。【当時鎖国制度の故に、外航船に関わっただけで、死罪を言われました。】ゆえにアメリカに一人渡ったジョン万次郎がマサチューセッツ州ニューフォードについたのが1843年漂流してから10年後の1851年2月に今の沖縄につき、薩摩、長崎と護送され、次の年1852年夏に土佐の戻ってきました。

一四歳の万次郎が自らの運命を呪うのではなく、新しいことに対するチャレンジをすることで、時代は変化していきますし、後々、万次郎の功績を観れば、遭難したことは不幸に見えて、日本にとっては大きな一歩でした。

時代は、必ず重要な人物を準備して、次の世代へと絆ぐ作業をします。1843年はそういった意味で、次の時代を作るための準備がされる時代でした。

1483年、癸卯年、下元八運

三元九運はを三周することで、時代がリセットしてきました。
その理由は、天体の周期に機縁しています。天の時代、地の時代、人の時代と三才観を繰り返してじだいはすすんでいます。天に法則があり、先天八卦として表し、それを地に落としてみてきたことを、後天八卦としてみてきました。 また、ベースとなる、天、地、人という三才観で一周することを見てきました。故に、三元九運を三回繰り返すことで、時代がリセットしてきています。

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では三回前の時代はどのような時代でしょうか、180年を3周ですので、540年前ということになります。2023年から540年前の癸卯年、下元八運の時代を見てみましょう。
それが、1483年、癸卯年、下元八運となります。

室町幕府 第103代後土御門天皇の時代

1483年(文明15年)は、日本が天下統一される120年前の年になり、第103代後土御門天皇(ごずちみかどてんのう)の時代であり、室町幕府の室町幕府第8代征夷大将軍、足利義政(あしかがよしまさ)が銀閣寺を創建した年になります。

さて、足利義政(あしかがよしまさ)は1481年より、諸大名に対し、銀閣寺の建設費用等様々な費用の取り立てを行いますが、うまくいかず、公家領からの取り立てを行い、父、足利義満の建てた金閣寺を参考に銀閣寺を立てていきます。そして、この年(1483年)7月天下の政権を譲ることを表明し、次の年、1484年に政権の対立に対しての和睦を行います。しかし、このときすでに、次の争いの火種は、内部でくすぶり、本家、分家における内部分裂へと進んでいきます。

2023年、癸卯年、下元八運の情勢

さて、180年前、540年前の癸卯年、下元八運の日本の情勢を見てきました。540年前の、癸卯年、下元八運の情勢は、まだ国内での政権の変化の中での財政難の時代でした。次に来た180年前の癸卯年、下元八運の情勢は世界に向かって行くための準備となるジョン万次郎が、

アメリカの土を踏んでいるとき、国内では、当時の責任者水野忠邦の政策の失敗において、日本中の物価高騰に歯止めがとどまらず沈静化を図るため、問屋仲間の解散、店頭、小売価格の統制、公定賃金を定め、低所得の没落旗本や御家人に対しての低利貸付(かしつけ)累積貸付金の返済免除、といった貨幣改鋳(かへいかいちゅう)が行われ、庶民の生活は困窮を極めました。

540年前も、箱物としての銀閣寺を作るための資金繰りに苦しみ政権が次世代に渡されましいた。180年前も貨幣改鋳(かへいかいちゅう)による庶民の生活の困窮は続きました。

癸卯年、下元八運の情勢においてこうして日本の歴史を見ると、国家と世相において。癸卯年は、金銭に対しての困窮する年となります。

2023年、癸卯年、下元八運の情勢の解決方法。

三元九運において、下元八運の2023年は、時代の流れからは大変な年であると見て取れますが、解決する方法がないわけではありません。ではそのことについて話す前に、癸卯年に付いて理解する必要があります。

三元九運、下元八運の年について話してきましたが、まだ、癸卯年がどのような年回りを見る必要があります。

癸卯年の癸(みずのと)

さて、癸(みずのと)は水の弟となり陰陽五行いおいて、水気に属します。また、十干において甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(つちのと)庚(かのえ)辛(かのえ)壬(みずのえ)癸(みずのと)と並ぶ中で最後が癸となります。癸を越えて新しい芽が出るのが甲となるわけです。

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木火土金水の五行に置いては、水気であるため、金気が親気となり、財運に対して良い年となります。また、木気を助ける存在であるため、育てることにより、運気が高まるといえます。また。五方色で見れば相剋。相生図で見るように、水気は黒色を表すように、黒色が重要な年ともいえます。

ただ、土気からの相克を受けるので、土にかかわることはよしたほうがいいでしょう。家をたてるとか、墓を作るといったことは、相克を受けます。

水気は下に流れる気の特徴を持っているので、清らかな流を作るとスムーズに流れます。流れは地下水となり、新しい命の礎(いしずえ)を作り出します。

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水の弟 みずのと 

みずのとのイメージ
殻の内側の成長が十分満たされ新しい生命が計れるほど大きくなった状態
五行としてのイメージ
水滴 雨露 小川の水、水たまりの水、とどまる水を表し、霧のように静かに忍び寄る静止する水といえます。


☆ 十干10番目 陰陽五行説 水の性質を割り当てられています。
この文字が表すのは、
揆(はるか)につながる植物の内部に育った種子が落ちて新しい生命が育つ寸前まで熟れていることを意味します。

また、癸(みずのと)は植物の内部に育つた種が熟れていることを意味しますので、今まで育ててきたこと、努力したことに対して、陽の光が指すことを意味します。ただ、壬(みずのえ)が水の兄にあたりますが、癸(みずのと)は水の弟であるため、水滴、静かに忍び寄る霧といった派手さがありません。コツコツ努力したものに日が当たることを意味します。

今まで、誰にも認められなかった事や、地道に続けてきた努力が報われるといった年といえます。

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癸卯年の卯(う)

卯(ぼう)が表す象徴
飛ぶ跳ねる 飛躍、「茂る」こと。草木が地面にあらわれ、這(は)うこと。

卯年生まれの特徴
とても繊細な部分があり耳を立てて周囲を気にする用心深さがあります。頭の回転がよく短時間に様々な仕事をこなす能力に長けています。それは、用心深さもあるので、ミスをすると極端に落ち込みます。
時間を気にしがちで、他人が理解できないこともありますが、仲間として信頼できる人には、とことん与えてしまうキップの良さもあります。

また、卯年は陰陽五行で言うところの木気にあたります。木気は水気を受けて成長しますので、癸(みずのと)と卯年は相性の良い組み合わせとなります。

木気の親は水気です。また火に薪をくべると大いに燃えるため、火気とも相性が良いといえますが、金気は木をなぎ倒すほどの力を持つため、金気は木気に相克となります。

木気の特徴は、中心より広がる力を持っています。うちに秘めたパワーは外に広がり大いなる力を発揮します。

癸卯年は水気と木気 内なるものを育てる。

癸(みずのと)は水気を表し。卯年は木気を表しています。こうしてみると、2023年は非常に相性の良いくみあわせとなっています。

故に、水気や、木気を生年月日や、名前にもっている人物が家にいるだけで、その家庭は回ります。

国家としても、水気や木気に関わることを行えば回ります。

2023年、癸卯年、下元八運の情勢の解決方法。

こうしてみてきて皆さんの中に、大体の答えが出てきたのではないでしょうか、癸卯年、下元八運の解決法は、年回りとしては良いのですが、関わることが、水気、木気に関わることで、しかも、今までコツコツ続けてきたことや、努力してきたことに絞られます。金融や、土地、財産に関わることに手をつけると大いに火傷します。国家においては、金融財政は急務かもしれませんが、無理に走って金融財政に走れば、180年前の江戸末期や、540年前の室町末期の症状が発生し、政権を揺るがし兼ねないことを見てきました。また、国民の思いと真逆の方針を勧めたり、理論などの学者頭では今年を乗り切れません。ですが、歴史は繰り返すと言われるほど同じ過ちを起こしやすいといえます。

ですが、個人においては、今年準備したり、今後のことのために物事を起こそうというものは、癸(みずのと)の意味が表すように、内部で育てたものが、よく育つようになります。ジョン万次郎が遭難したことは不幸ですが、アメリカ捕鯨船に助けられ自ら進んでアメリカの土を踏んだように、いままで育てたことが育つ土壌が今年与えられます。 これは、何年も蓄えた思いが良い土壌に植えられて育つ年でもありますが、我を通して、「俺が、俺が」とブイブイいってはならないことを表しています。 2023年は、変革するために大変なことが多く起きますが、分岐点は、7月です、世界情勢において、昔のように鎖国はできませんので、世界の国々とかかわりながらも、次に対しての準備がなされるなら、7月以降育ったものが見えてきます。

2023年は、2022年のやり残しを引きずって、金気に絡(から)むことを行えば、衰退します。しかし、木気、水気に関わることであれば、大いに伸びます。特に、国の方針によって国民、国土の情勢は変化します。卯年は飛び跳ねるため、深く沈みこんで、高く飛びますが、必ず着地して次に向かうことを意識しなければなりません。向かう方向、降りる位置を意識していくというのは、闇雲に進んではいけないということです。癸(みずのと)は水気が流れる方向を探りながらも流れる道筋に沿って連なり途切れないため、決めた目標目的は必ず果たす年廻りであることを認識するでしょう。

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