【易経】風水渙(ふうすいかん)六四卦 易経 周易で観る八人家族の関係性 六四卦、五九番
風水渙(ふうすいかん)

六四卦の五九番目に位置するのが、風水渙(ふうすいかん)。坎卦☵(かんけ)の上に、巽卦☴(そんけ)が乗っかっている形になります。

上卦は、巽卦☴(そんけ)です。巽卦は、陰爻の上に陽爻が2段乗った形です。家族の中では、長女を表し、八卦においては風を表しています。
下卦は、坎卦(かんけ)です。坎卦は、陰爻に陽爻が挟まれた形で、家族の中では、次男を表し、八卦においては、水を表しています。
六十四卦の五十九番目に位置するのが、**「風水渙(ふうすいかん)」**です。 この卦は、私たちの心の中にいつの間にかできてしまった「壁」や「わだかまり」を、温かい愛の風で溶かしていく「解放」の教えを伝えています。
風水渙は、上が**「巽(そん):風」、下が「坎(かん):水」で成り立っています。 私たちの8人家族では、「長女(風)」と「次男(水)」**の触れ合いの姿を描いています。
- 上卦(長女): どこまでも入り込んでいく風。細やかな気配りと、相手を包み込む柔軟な優しさを持っています。
- 下卦(次男): 深い淵にある水。時には悩みや苦しみを一人で抱え込み、心が凍りついてしまうこともあります。
次男の抱える冷たい水(悩み)の上に、長女の温かい風(慈愛)が吹き渡っている情景です。
この卦が語る愛の物語は、**「硬くなった心を解きほぐす癒し」**です。
家族であっても、時には誤解が生じたり、言葉にできない不満が氷のように心を閉ざしてしまうことがあります。次男が一人で深く考え込み、心が凍りついてしまったとき、そっと寄り添うのが長女の役目です。
長女の風は、無理に氷を割ろうとはしません。ただ、春の風のように優しく、繰り返し温かな言葉をかけ続けます。すると、頑なだった心は少しずつ溶け出し、やがて豊かな流れとなって、家族という大きな海へと戻っていくのです。愛とは、相手の孤独を溶かし、再び一つに繋ぎ合わせる「許し」の力でもあります。
渙とは
「渙」という字は、氷が解けて水が散る、あるいは霧が晴れる様子を表しています。 愛の作法における「渙」とは、**「執着を手放す」**ことです。
自分の正しさに固執したり、過去の過ちを責め続けたりする心を手放したとき、愛は霧が晴れるように鮮やかに目の前に現れます。滞っていたものが流れ出し、新鮮な空気が家族の間に循環し始めるのです。
[春の訪れとともに氷が溶け、水面がキラキラと輝きながら流れる情景]
冬の間、静まり返っていた川に温かい風が吹き、薄氷がカランと音を立てて溶けていく。 太陽の光を浴びて、水は自由に、軽やかに広がり始めます。 そこには、すべてを水に流し、新しく出発する「希望」が満ちています。
風水渙(ふうすいかん)のイメージ
渙。亨。王仮有廟。利渉大川。利貞。
「渙」の時、通じる。王が祖廟を祀る。大川を渡っても良い。貞正であれば良い
「渙」は、ちりじりばらばら 散る
春温かくなると、雪解けの季節。雪の間から小さな春の息吹があらわれ始めると、固く固まっていた雪がばらばらと崩れ溶け出します。 渙( かん)とは、雪解けの水が勢いよく流れるさまを言います。今まで固まっていた問題が解けてバラバラになるでしょう。そこには、絶えず、祈り、先祖を大切にしたあなたを祝福するために、あらわれたやわらかい春の兆しです。ただ、何もせず迎えたものには、冥土より怒りの嵐が吹きます。
風水渙(ふうすいかん)の六爻
風水渙(ふうすいかん)の六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陰、二陽、三陰、四陰、五陽、上陽と並んだ状態を、風水渙(ふうすいかん)といいます。

六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。

上陽 を去る。傷つくことや恐れから解放され、ようやく穏やかな安らぎに到達する。

五陽 汗のように発する。心からの誠実な言葉が、病を癒す汗のように、家族の苦しみを取り除く。

四陰 仲間を散らす。偏った人間関係や小さなこだわりを捨て、もっと大きな愛の視点を持つ。

三陰 自己を顧みない。自分のプライドよりも、家族の調和のために行動する。

二陽 寄り所へ走る。心が揺らいだときは、家族という愛の拠点に立ち戻る。

初陰 早く助ける。わだかまりが小さいうちに、思いやりを持って手を差し伸べる。

