雷火豊(らいかほう)

六十四卦の五十五番目に位置するのが、雷火豊(らいかほう)。離卦☲(りけ)の上に、震卦☳(しんけ)が乗っかっている形になります

上卦は震卦☳(しんけ)です。震卦は陽爻1段の上に陰爻が2段乗った形で、家族においては、長男をあらわします。八卦においては雷を表しています。

下卦は、離卦☲(りけ)です。離卦は両サイドに陽爻を持ち陰爻が陽爻に包まれた形となり、火を表し、家族のなかでは次女を表します。

六十四卦の五十五番目に位置するのが、**「雷火豊(らいかほう)」**です。 この卦は、太陽が真上に昇り、すべてが光り輝くような「豊かさの絶頂」を表しています。そして、その大きな光をどのように家族や周りの人と分かち合うべきか、という愛の完成形を教えてくれます。

雷火豊は、上が**「震(しん):雷」、下が「離(り):火」で成り立っています。 私たちの8人家族では、「長男(雷)」「次女(火)」**の触れ合いの姿です。

  • 上卦(長男): 鳴り響く雷。力強いエネルギーと、皆を牽引する行動力を持っています。
  • 下卦(次女): 明るく照らす火。知性と美しさ、そして物事をはっきりと見通す「明」の力を持っています。

長男の勢いある行動を、次女の賢明な光が正しく照らしている情景です。二人が手を取り合うとき、家族の運勢は最高潮に達し、家の中は笑い声と活気で満たされます。

この卦が語る愛の物語は、**「溢れるほどの愛を、惜しみなく注ぐ喜び」**です。

人生には、すべてがうまくいき、幸福が溢れんばかりの「豊(ほう)」の時期があります。長男が外で大きな成果を出し、次女が家の中を華やかに彩る。そんな最高に輝いている時こそ、この卦はこう諭します。

「太陽が真上にある時間は短い。だからこそ、その光を独り占めせず、暗い場所にいる人や、心細い思いをしている家族の隅々まで届けてあげなさい」と。

自分たちが幸せな時ほど、謙虚さを忘れず、その温かさを周りに分配すること。それが、豊かさを永遠の徳へと変える「愛の極意」なのです。

豊とは

「豊」という字は、器の中に供物が山盛りになっている様子を表しています。 愛の作法における「豊」とは、**「心の器をいっぱいに満たし、溢れさせる」**ことです。

無理をして与えるのではなく、自分たちの心が愛で満たされているからこそ、自然と外へ溢れ出していく。そんな無理のない、豊かな循環が家族の絆をより強固なものにします。

[黄金色に輝く太陽の下、家族全員が集まり、収穫を祝って笑い合っている情景]

食卓には豊かな食事が並び、長男の威勢の良い声と次女の明るい笑い声が響いています。 誰もが満たされ、不安など何一つない瞬間。 その光景を、父も母も目を細めて見守っています。この温かな「今」を大切に分かち合うこと自体が、最高の愛の形です。

雷火豊(らいかほう)のイメージ

豊。亨。王仮之。勿憂。宜日中 


「豊」の時、通じる。王者が至りえた姿である。心配しなくても良い。太陽が中天に昇って万 物を照らす

「豊」は実りが多い 豊富
人は誰しもが幸せになりたいと願いますが、平等に豊かになることがありません。それは、自分なんかがという、豊さへの欠落得あり、生きずラサを感じる自分の心の中の貧困が招きます。しかし、この卦は、頭の中に豊かな自分を思い描いて豊かになる卦です。太陽が頭上に照り、あたたかな光が注ぐ実り多き豊さを示

雷火豊(らいかほう)の六爻

雷火豊(らいかほう)の六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陽、二陰、三陽、四陽、五陰、上陰と並んだ状態を、雷火豊(らいかほう)といいます。

六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。

上陰  豊かさに溺れ、心を閉ざしてはいけない。独りよがりなプライドは、孤独を招きます。

五陰  最高の輝き。徳のある人たちが集まり、祝福に満ちた幸せを享受する。

四陽 再び理解者に恵まれる。暗闇を抜け、再び光の中へと歩み出す。

三陽  慮の事態で力が振るえなくても、自分を責めない。そんな時もあると受け入れる愛。

二陰  疑いの雲が太陽を隠しても、誠実さを貫く。やがて信頼の光が差し込みます。

初陽  志を同じくするパートナーに出会う。共鳴する愛の始まり。

64卦

周易 上経 30卦

NO六爻上卦下卦
1乾為天 (けんいてん)☰ 乾 ☰ 乾
2坤為地(こんいち)☷ 坤☷ 坤
3水雷屯(すいらいちゅん)☵ 坎 ☳ 震
4山水蒙(さんすいもう)☶ 艮 ☵ 坎
5水天需(すいてんじゅ)☵ 坎 ☰ 乾
6天水訟(てんすいしょう)☰ 乾 ☵ 坎
7地水師(ちすいし)☷ 坤 ☵ 坎
8水地比(すいちひ)☵ 坎☷ 坤
9風天小畜(ふうてんしょうちく)☴ 巽☰ 乾
10天沢履(てんたくり)☰ 乾 ☱ 兌
11地天泰(ちてんたい)☷ 坤 ☰ 乾
12天地否(てんちひ)☰ 乾 ☷ 坤
13天火同人(てんかどうじん)☰ 乾 ☲ 離
14火天大有(かてんたいゆう)☲ 離 ☰ 乾
15地山謙(ちざんけん) ☷ 坤 ☶ 艮
16雷地豫(らいちよ)☳ 震 ☷ 坤
17沢雷随(たくらいずい)☱ 兌 ☳ 震
18山風蠱(さんぷうこ)☶ 艮 ☴ 巽
19地沢臨(ちたくりん)☷ 坤 ☱ 兌
20風地観(ふうちかん)☴ 巽 ☷ 坤
21火雷噬嗑(からいぜいこう)☲ 離 ☳ 震
22山火賁(さんかひ)☶ 艮 ☳ 震
23山地剥(さんちはく)☶ 艮 ☷ 坤
24地雷復(ちらいふく)☷ 坤 ☳ 震
25天雷无妄(てんらいむぼう)☰ 乾 ☳ 震
26山天大畜(さんてんたいちく)☶ 艮 ☰ 乾
27山雷頤(さんらいい)☶ 艮 ☳ 震
28沢風大過(たくふうたいか)☱ 兌☴ 巽
29坎為水(かんいすい)☵ 坎 ☵ 坎
30離為火(りいか)☲ 離 ☲ 離

周易 下経 34卦

NO六爻上卦下卦
31沢山咸(たくざんかん)☱ 兌 ☶ 艮
32雷風恒(らいふうこう)☳ 震☴ 巽
33天山遯(てんざんとん)☰ 乾☶ 艮
34雷天大壮(らいてんたいそう)☳ 震 ☰ 乾
35火地晋(かちしん)☲ 離 ☷ 坤
36地火明夷(ちかめいい)☷ 坤 ☲ 離
37風火家人(ふうかかじん)☴ 巽 ☲ 離
38火沢睽(かたくけい)☲ 離 ☱ 兌
39水山蹇(すいざんけん)☵ 坎 ☶ 艮
40雷水解(らいすいかい)☳ 震 ☵ 坎
41山沢損(さんたくそん)☶ 艮 ☱ 兌
42風雷益(ふうらいえき)☴ 巽 ☳ 震
43沢天夬(たくてんかい)☱ 兌 ☰ 乾
44天風姤(てんぷうこう)☰ 乾 ☴ 巽
45沢地萃(たくちすい)☱ 兌☷ 坤
46地風升(ちふうしょう)☷ 坤☴ 巽
47沢水困(たくすいこん)☱ 兌☵ 坎
48水風井(すいふうせい)☵ 坎 ☴ 巽
49沢火革(たくかかく)☱ 兌 ☲ 離
50火風鼎(かふうてい)☲ 離 ☴ 巽
51震為雷(しんいらい)☳ 震 ☳ 震
52艮為山(ごんいさん)☶ 艮 ☶ 艮
53風山漸(ふうさんぜん)☴ 巽 ☶ 艮
54雷沢帰妹(らいたくきまい)☳ 震 ☱ 兌
55雷火豊(らいかほう)☳ 震 ☲ 離
56火山旅(かざんりょ)☲ 離 ☶ 艮
57巽為風(そんいふう)☴ 巽 ☴ 巽
58兌為沢(だいたく)☱ 兌 ☱ 兌
59風水渙(ふうすいかん)☴ 巽 ☵ 坎
60水沢節(すいたくせつ)☵ 坎 ☱ 兌
61風沢中孚(ふうたくちゅうふ)☴ 巽 ☱ 兌
62雷山小過(らいざんしょうか)☳ 震 ☶ 艮
63水火既済(すいかきせい)☵ 坎 ☲ 離
64火水未済(かすいびせい)☲ 離 ☵ 坎