【易経】火山旅(かざんりょ)六四卦 易経 周易で観る八人家族の関係性 六四卦、五六番

六四卦の五六番目に位置するのが、火山旅(かざんりょ)。艮卦☶(ごんけ)の上に、離卦里(りけ)が乗っかっている形になります

上卦は、離卦☲(りけ)です。離卦は両サイドに陽爻を持ち陰爻が陽爻に包まれた形となり、火を表し、家族のなかでは次女を表します。
下卦は艮卦☶(ごんけ)です。艮卦は陰爻2段の上に陽爻が乗った形で、家族においては末っ子 三男をあらわします。八卦においては山を表しています。
~寂しさを抱きしめ、温かな居場所を探す「謙虚な愛」の旅~
六十四卦の五十六番目に位置するのが、**「火山旅(かざんりょ)」**です。 この卦は、故郷を離れて旅をする時のように、少しの心細さを抱えながらも、周りへの感謝を忘れない「旅人のような愛」の作法を教えてくれます。
火山旅は、上が**「離(り):火」、下が「艮(ごん):山」で成り立っています。 私たちの8人家族では、「次女(火)」と「三男(山) 」**の触れ合いの姿です。
- 上卦(次女): 鮮やかに燃える火。知性的で明るい光を放ちますが、燃える材料がなければ消えてしまうという、繊細さと寂しさを併せ持っています。
- 下卦(三男): どっしりと動かない山。静かにそこにあるだけで安心感を与え、訪れるものを受け入れる深い包容力を持っています。
三男という揺るぎない「山」の上を、次女という「火」が灯火となって進んでいく情景です。山の上で燃える火は、遠くから見れば美しいですが、その火自体は風に吹かれ、常に新しい場所を求めて旅を続けているのです。
この卦が語る愛の物語は、**「当たり前の日常に感謝する謙虚さ」**です。
家族という温かな「山」があるからこそ、私たちは自由に外の世界へ「旅」に出ることができます。しかし、旅先(外の世界や新しい環境)では、家族の当たり前の優しさはすぐには手に入りません。
次女が外の世界で少し寂しい思いをしたとき、三男のどっしりとした静かな支えがいかに有り難いかに気づきます。旅人のように「お邪魔します」という謙虚な気持ちで周りに接し、わずかな親切にも心から感謝すること。その控えめな態度こそが、新しい場所で愛され、自分の居場所を作るための鍵となります。
旅とは
「旅」という字は、多くの人が旗の下に集まる様子を表しています。 愛の作法における「旅」とは、**「執着せず、今この瞬間を大切にする」**ことです。
旅人は一つの場所に長く留まることはできません。だからこそ、出会う一人ひとりを大切にし、一期一会の愛を注ぎます。家族の間でも、「明日も明後日も一緒にいるのが当たり前」と思わず、今この瞬間の触れ合いを旅先での出会いのように大切にする。その瑞々しさが、愛をいつまでも新鮮に保ちます。
[静かな山の稜線で、夕闇を優しく照らす小さな火の光]
日が沈み、静まり返った山道を歩く旅人。 その手にある小さな灯火は、三男のような山の静寂に守られ、次女のような温かな光で周りを照らしています。 派手さはありませんが、そこには「自分を支えてくれる存在」への深い信頼と安らぎがあります。
火山旅(かざんりょ)のイメージ
旅。小亨。旅貞吉。
「旅」の時、小事は通じる。旅で貞正にして吉
「旅」は、旅、浮世を渡るもの
若いころは、親元から早く抜け出して、自由気ままに浮世を渡り歩くのもいいかと旅をしヒッチハイクをしながら楽しい旅と言っていたら、身ぐるみはがされ、砂漠の途中に放り出され、命からがら、生き延びたというように旅にはいつも二面性を含んでします。ふわふわと精神的に安定せず一所にいられないと感じるものと山のようにどっしりとした芯が感じられたりと、日により時間によりころころ変わる気分が安定しません。気分が変わりやすい分、気ままな旅が吉となりますが、羽目を外すと痛い目に合う。
火山旅(かざんりょ)の六爻
火山旅(かざんりょ)の六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陰、二陰、三陽、四陽、五陰、上陽と並んだ状態を、火山旅(かざんりょ)といいます。

六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。

上陽 高望みをしてはいけない。感謝を忘れて高い場所を求めすぎると、帰るべき場所を失ってしまいます。

五陰 徳を積む。謙虚な行動が認められ、最終的には素晴らしい名誉と愛に包まれます。

四陽 物質に恵まれても心は満たされない。形あるものよりも、心の通い合いを大切にすること。

三陽 傲慢さを捨てる。自分の力を過信して周りを軽視すると、大切な居場所を失う恐れがあります。

二陰 誠実な心を持つ。素直な態度で接すれば、どこへ行っても助けてくれる存在が現れます。

初陰 些末なことにこだわらない。旅先での小さな不満を口にすると、愛の質を落としてしまいます。

