中華五術

【易経】易経占い。コイン占い。簡単誰にでもできるコイン投げ、擲銭法

簡単コイン占い。

簡単コイン占い

ここで紹介する占いの方法はだれにでもできるコインを使った簡単コイン占いです。
擲銭法(てきせんほう)というのは銭を投げて裏表の出方により占う方法です。
占う方法は。コインを3枚準備して、1爻(こう)につき3回投げて陰爻、陽爻を決めます。
コインの表が出たら2点、裏が出たら3点と決めて 1爻(こう)ごとに紙に書いて残して6回行いますので、投げる回数は18回となります。

陰爻とは ⚋横棒2本で書く記号です。陽爻とは、⚊横棒1本でかく記号です。易で占うときや風水であつかう言葉です。

周易,蒙卦 初筮告再三渎渎则不告
周易の( 蒙卦 )には、初めての筮には、告げます。 再三行うことは穢れ(汚れ)です。穢れたものに告げるものはない)

コイン占いを行い気に入らないからもう一度ということを行うのは、天帝にうかがったのではなく。自分の都合となります。自分の都合を推し進めるのは、いいこととは言えないとあります。

禁止事項
神事であるため、死を願うこと、病に関して、色(姦)は禁止すべきである。

簡単コイン占いでは、答えがはっきりと出ます。その分質問することはポイントを絞って行わないと答えは漠然とします。答えが出る分。質問もコンパクトにして見てください。

【易の基本】先天八卦と後天八卦の違いを解説!天から見た図と地から見た図の違いが明確に 先天の図 先天八卦 先天八卦と後天八卦の違い 結論から言ってしまえば、先天八卦は、天の側から地を見た八卦図です、逆に後天八...

①準備するもの

100円硬貨3枚準備する。 

きれいなコインを使ってください。種類は10円でも100円でも外国のコインでも構いません。
コインの裏表を決めておいてください。

②質問を事前に準備する

(例)結婚に関しての質問
年齢、性別、結婚相手のいるいない。
初婚か、再婚か。付き合って、どれだけか
(例)相手に関しての質問。
年齢、性別、環境 家族構成 親子関係
長男、次男、長女、次女といった家族の位置関係。
話を聞いてから占うことが必要。自分で占うより、誰かに占ってもらうのがいいが、
自分で占う場合。紙に書き出して行う。

③質問を整理する。

質問があいまいにならないようにする。
(例)結婚するのは吉か。202〇年〇月に結婚するのは吉か
○○さんと付き合うのは吉か、〇月に沖縄に旅行するのは吉か
といったように、質問されたことに対しより具体的に、的を射る方向を定めましょう。これは、「占的」(せんてき) と言います。より重要なポイントを絞ったことを聞くことが必要になります。
自分で占う場合。紙に書き出して行う。

くどいようですが、占うときの願望や目的をはっきりさせてから行ってください。例えば、彼氏と一緒になれるかと言うのではなく。今年中に彼氏と結婚できるか、家が売れるかではなく、今年中に3000万以上で家が売れるのかと言うように、いつ、どこで、何をといった質問に具体的要素を含めてください。

④手の中にコインを握り 願いを念じる

投げるコインはあらかじめ陰爻、陽爻を決めてからなげてください。

いよいよ占ってみる


手にコインを軽く握り、コインが動くスペースを持ってください。片手でも、両手でもいいです。

占うのに対し必ず、願いを受ける対象は、天に向けて行うのですから、神さま仏様となります。
占いにしてもくじを引くにしても,占う人の幸せを願う人知を超えた畏敬の存在を意識して行ってください。
道教で使う祝詞のように祈るのもいいのです。
「これ、爾(なんじ)神願わくは明らかにしてください。」といった具合に念を入れます。
この時、質問をしっかりと念じてください。

⑤手の中で願いを込めて、コインを手前に投げる。

コインの表を2点、コインの裏を3点取します

後で点数を足していきます。「注意!」
表(2点)裏(3点)とします。

コインを投げる回数は全部で18回になります。

初爻 コインを3回投げえた合計を点数を書く
2爻 コインを3回投げえた合計を点数を書く
3爻 コインを3回投げえた合計を点数を書く
4爻 コインを3回投げえた合計を点数を書く
5 爻 コインを3回投げえた合計を点数を書く
上爻 コインを3回投げえた合計を点数を書く

一回に付き3回投げて6回行うので18回投げることになります。

爻(こう)の陰陽
コイン三枚を六回投げて出た裏表の卦を表します
コインをなげて出る結果は、四通りしかありません。順番や位置は関係しません。

表裏裏→ 陽爻⚊
表表裏→ 陰爻⚋
表表表→ 陽爻⚊
裏裏裏→ 陰爻⚋

自分を変える - 陰陽五行思想に学ぶ運を切り開く方法 環境に支配されない自己コントロールの重要性 私たちは、環境に大きく影響を受けながら生活しています。失敗を繰り返す癖を持っていたり...

⑥点数をつける。コインの点数で裏表を並べる。

表が出たら3点
裏が出たら2点の点数を付けます。
三枚の合計点数を紙に書きます。

初爻 コインの合計で 奇数ならば、陰爻⚋ 偶数ならば、陽爻⚊
2爻 コインの合計で 奇数ならば、陰爻⚋ 偶数ならば、陽爻⚊
3爻 コインの合計で 奇数ならば、陰爻⚋ 偶数ならば、陽爻⚊
4爻 コインの合計で 奇数ならば、陰爻⚋ 偶数ならば、陽爻⚊
5爻 コインの合計で 奇数ならば、陰爻⚋ 偶数ならば、陽爻⚊
上爻 コインの合計で 奇数ならば、陰爻⚋ 偶数ならば、陽爻⚊

ここでは、裏表がわかるように、 陽爻⚊ を赤 コインの表、 陰爻⚋ を水色 コインの裏で表しています。

3回投げた合計が奇数ならば、陰爻(いんこう)コインの裏( 陰爻⚋ )
3回投げた合計が偶数ならば、陽爻(ようこう)コインの表( 陽爻⚊ )
とします。

⑦コインを並べる 、下から順番にコインを並べる。

簡単コイン占いは筮竹をコインに変えて観てみる方法です。コインを投げて出た奇数、偶数を並べて、これより六爻を作ってください。

下から順番にコインを並べます。

下卦(かか)上卦(じょうか)

並べ方は、下から上に向かって並べます。
初爻、2爻、3爻、4爻、5爻、上爻と並べます
初爻、2爻、3爻、は下卦とします。
4爻、5爻、上爻 、は上卦とします。

例)並べたコインを観ると 今回は、下卦が離、上卦が震となります。この卦は、雷火豊(䷶)となります。鑑定内容は下記の64卦早見表で番号を見てください。

手の中にあるコインを投げて、すべてのコインが表になった場合や、全てが裏になった場合。動爻(どうこう)といいます。
この場合、上卦、下卦関係なく裏が表になり、表が裏になるので、変卦したところにより違った意味が出てきます。変化した卦も合わせて読むことで違った意味も出てきます。


表表表→ 陽爻⚊  → 陰爻⚋ 動爻(どうこう)
裏裏裏→ 陰爻⚋ → 陽爻⚊ 動爻(どうこう)

陰陽五行思想の原理と八卦の世界観 陰陽思想とは - 物事の本質を捉える 陰陽思想は、古代中国で発展してきた思想体系であり、東洋哲学の根幹をなすものです。この思想で...

簡単コイン投げの結果を見る。

下の64卦一覧より、自分が投げたコインの卦を見てください。
上卦を縦ライン 下卦を横ライン かさなった場所の番号を見つけてください。
番号がわかりましたら、下の簡単解説に進んで読んでください。

もう少し深く知りたい場合。


一度同じことをしましょう。2回めの占いは、1回目にでた上爻(6回目に振ってでた卦)に対しての答えを出します。より詳しく知りたい場合はこのように行います。

動爻(どうこう)について。

表表表→ 陽爻⚊  → 陰爻⚋ 動爻(どうこう)
裏裏裏→ 陰爻⚋ → 陽爻⚊ 動爻(どうこう)


例)コインを投げた結果が 雷火豊(らいかほう) であり、 5爻を決めたとき コインがすべて裏であったので点数としては9点でした。



5爻 は陰爻でした。 5爻が動爻すると陽爻に代わります。
64卦で見ると、雷火豊(らいかほう)が 沢火革(たくかかく) に 動爻 したとみますので、このようになったときは、 雷火豊(らいかほう)と沢火革(たくかかく)をみて判断します。

このように、投げたコインが3枚とも表であったり(6点)3枚とも裏である場合(9点)、 動爻(どうこう) して陽が陰になり、陰が陽になることで、観る64卦も変わります。

中華五術 暮らしと運の研究所 リンク 中華の基本思想は陰陽五行です。私たち日本においても、文化人、知識人と言われた人々は、四書六経を学びました。東洋五術においても、儒教、道...

64卦早見一覧表

ここでは、裏表がわかるように、 陽爻⚊ を赤 コインの表、 陰爻⚋ を水色 コインの裏で表しています。

上卦/下卦

上卦/下卦

64卦 簡単解説

64卦、簡単解説です。
上経30卦、下経34卦に分かれ、1番から64番まで 
原文 原文の意味 キーワード 解説としてあります。

動爻がある場合は、変化した64卦も参考にしてください

陰陽五行思想が示す自然と人間の調和 - 色、音、そして宇宙の秩序 五行と五つのエネルギー 陰陽五行説は、古代中華において、人々の生活において深く浸透していました。 自然界の色を陰陽五行で分...

周易 上経 30卦


乾為天(けいいてん)乾(けん)1

乾。元亨利貞
「乾」の時、大いに通じる。貞正であれば良い

(キーワード) 創造性、陽性の陽 大いに望みが叶う

「乾」 は春の芽生え。
自ら望んで目的を持つなら、進むのがいいでしょう。良き種をまき育てることにまい進できます。男性原理(陽性の陽)として正しい心で、積極的に取り組めば物事はよくなる。


坤為地(こんいち)坤(こん)2

坤元亨。利牝馬之貞。君子有攸往。先迷後得主。
「坤」の時、 大いに通じる 。牝馬のように貞生であればよい。先頭に立てば迷い、主人を得れば良し

(キーワード)潜在意識 陰性の陰 大いに望みが叶う

「坤」 は従順。
母性的創造性を持ち、無意識の中から、願望を引き出すため、絶えず、意識に落とし込んだ願望が叶う。悪いことを考えていれば、悪事が、叶い。良いことを考え散れば,善行が叶う。


水雷屯(すいらいちゅん)屯(ちゅん)3

屯。元亨利貞。勿用有攸往。利建侯。
「屯」の時、大いに通じる。貞正であれば良い。今は進んではならない。諸侯にやってもらうのが良い

(キーワード)初めに困難あり、試練、忍耐、希望

「屯」は、集まること。
物事には、時節があり、人は、栄耀栄華を得るために、試練を受けるので、この時期を忍耐と、希望をもって障害に耐えるため、正しく見、聞く、感じることで、人脈、物を蓄えるべし。


山水蒙(さんすいもう)蒙(もう)4

蒙亨。匪我求童蒙。童蒙求我。初筮告。再三涜。涜則不告。利貞”
「蒙」の時、通じる。生徒が先生を求めて乞うのが本来の教育の姿である。最初の筮が告げる。再三は心を汚す。

キーワード)青年の愚かさ 無知、背伸び、教育の必要性

「蒙」は無知蒙昧の蒙 。
情報や、知識だけではない賢明な心を育て、若者の未熟を知る。あらゆる進歩、発展、作用のために、謙虚に学ぶ時期。伸びしろがまだあるが、傲慢は破壊を生む。


水天需(すいてんじゅ)需(じゅ)5

需。有孚光亨。貞吉。利渉大川。
「需」は待てば光がある。大川をわたるのもいい

キーワード)待つ、チャンス到来、補給

「需」は、字のごとく雨は天に或る。
待てば、海路の日和あり、チャンスは、善行の向こう側にあり、行動を起こす時、潮の流れに合わせて泳げば、対価を得るが、逆らって動けば、徒労に終わり、チャンスを逃す。


天水訟(てんすいしょう)訟(しょう)6

訟有孚塞。惕中吉。終凶。利見大人。不利渉大川。
「 訟 」は貫けば凶、途中であきらめれば吉、大川を渡ってはならない

(キーワード)否定の受け入れ 争い

「 訟 」は理非曲直を争いうったえる。
争いにおいて、自分に理があると思う影に、了見の狭さが出るため、行き違い、八方ふさがりになる。争いは、いかに自分に正当な理由があろうとも、心の傷を増やすだけである。争いにより、修復不可能な状態を作る。否定を受け入れるべき時。大人( 良識人 )の意見を聞く


地水師(ちすいし)師(し)7

師。貞。丈人吉。无咎。
「師」の時 気丈な指揮官につけば吉、争いに問題なし。天意に従え

(キーワード) 軍律 意見 信念

「師」は、争い、軍隊、兵を表す。
自分の成長の訓練を受ける時。良心の願う方向は、善である。信念のある善。大人(良識人)の指揮を受け進む軍隊には、規律があり、法則があります。天の法則の基本は、調和である。仲間を引き上げ、高みを目指しましょう。


水地比(すいちひ)比(ひ)8

比。吉。原筮。元永貞无咎。不寧方来。後夫凶。
「比」の時。吉、筮竹に尋ね。天意にしたがえ、不安が来るが、ちゅうちょすれば凶。

(キーワード)コミュニケーション。結合

「比」は、比較である。
自分と他人を比較し、自分や人をおとしいれる。人間関係で悩むのは、他人との折り合いではなく自分との折り合いである。不安の根源は、知識力の不足、愛情の不足、体力の不足からくる。自分は、天より愛された存在である認識は、結合を生み、和合する。人とコミュニケーションする。自分を許すようにしてください。


風天小畜(ふうてんしょうちく)小畜(しょうちく)9

小畜。亨。密雲不雨。自我西郊。
「小畜」の時、通じる。厚い雲があるが雨は降らない、しかし、西のほうから降りだす。

(キーワード) 障害の抑制 制御

「 小畜」は障害を表す。
目の前に現れる障害は今まで積み上げてきた自分の心の悪い習慣です。障害は来ますが、取り除けない障害は、一つとしてありません。立場により親は子供の心配はしても、子供が子供の心配はしない。立場が障害を生みます。
厚い雲があるが、雨が降らないが、やがて振り出す雨のために目前に迫る障害にどっしりと構え、準備するときです。


天沢履(てんたくり)履(り)10

履虎尾。不咥人。亨。
「履」の時、虎の尾を履む危険はあるが、人を襲うことはない。通じる

(キーワード)人としての道徳 導き


「履」は人としていつも踏むべき道理。
虎の尾を踏むというのは、恐怖でしかない。礼節を重んじないことに対しての警告です。親は親の立場、会社での自分の立ち位置、家庭での節度、自然界の法則は、より大きなもののために身を尽くす奉仕です。小さいものは大きなもののために、大きなものは、全体のために、お互いの奉仕が形を成しています決して弱肉強食ではありません。道理を通しながらも柔和,同和の精神が必要です。


地天泰(ちてんたい)泰(たい)11

泰。小往大来。吉亨。
「泰」の時、つまらぬ小人が行き、大人が来る。吉にして通 じる

(キーワード)安泰 安らぎ 平和

「泰」は安泰。卦の中でよい卦です。
自分に害をなす小人が過ぎ去り、大人(良識人)が来て、平安,泰安が訪れます。心が安定し、個人、家庭に喜びが満ちます。笑顔は、幸福を呼び、幸福は、願望が順調になされることを意味します。


天地否(てんちひ)否(ひ)12

否。之匪人。不利君子貞。大往小来。
「否」の時、人が来ない。君子がいかに貞正を守ろうと、行なえない。大人が追われ、小人が来る。

(キーワード) 停滞、一歩退く勇気

「否」は否定。
物事が通じず、正常な状態ではありません。ツキがない状態です、悪を思えば、悪が増大し、善は押しつぶされます。たとえ、道理だと思って道理が通じません。大人(良識人)が追われ、小人(非常識)が来る。停滞しているとき、自分の行動も否定されましが、正しさを忘れず一歩退く勇気が必要である。


天火同人(てんかどうじん)同人(どうじん)13

同人。于野。亨。利渉大川。利君子貞。
「同人」の時、同志が、集まれば通じる。大川を渡っても良い。君子は貞正であれば良い

(キーワード)同志 協力 集団行動

「 同人」は、同じ価値を持つ。
正しきことをしているのであれば、顔を上げることで、人の評価を受け、仲間が増えます。価値観の共有を持ち、協力しながら、大川を渡ることができます。個人の力を望んでいません。悪においては党を組み、協力すると悪を行うことができますが、リーダーは、善行を前提として行うのが吉です。


火天大有(かてんたいゆう)大有(だいゆう)14

大有。元亨。
「大有」の時、大いに通じる

(キーワード) 大量所有 前進 上昇

「大有」はすべてを明るく照らし、影のない太陽の光。
我利我慾にとらわれ進むことを望みません。船頭の舵を任され、方向を定めるのはあなたです。悪意を持てば、凶に傾きます。
自分の行動の成果が上がります。しかし、自己の才能をおごることなく進めば上昇しますが、謙虚なきものは、吉でなくなります。大いに楽しみ、喜びを共有してゆけば、発展します。


地山謙(ちざんけん)謙(けん)15

謙。亨。君子有終吉
「謙」の時、通じる。君子はすべて全うすることができる。吉

(キーワード)謙虚 柔和の人物

「謙」は謙虚。
へりくだり、人と付き合うことにより、ツキが増えます。
卑屈だあれば、、たとえ態度がへりくだっていても、その心根は、打算や、コンプレックスで煮えたぎり、結果は、凶。
謙虚における報いは富となります。「柔和な人はさいわい」であるというように、現実において、富が増えます。心の余裕を生み、人を動かし、財を生み出すことを君子は知っています。


雷地豫(らいちよ)豫(よ)16

予。利建侯行師。
「予」の時、諸侯を動かして争いを行っても良い。

(キーワード) 楽しみ喜ぶ 熱意

「予」とは、喜びが多い。
雷鳴は、光とともに遅れて大きく響きます。結果に対し、喜びは遅れてきます。何かを行う時、喜び、楽しみがついてくるとき、それは、天理に沿って行っているので、心がワクワクして没頭します。才能より、努力より、心の状態が前進していれば、熱を発します。しかし、雷鳴は、人に恐怖を感じさせることもあります。すべて、受け入れられない時、争いもありますが、善であれば、熱意をもって楽しみましょう。


沢雷随(たくらいずい)随(ずい)17

随。元亨利貞。无咎。
「随」の時、大いに通じる。貞正であれば良い。天意に従え。

(キーワード)状況に従う。人に従う

「随」は、付き従うこと。
人に従うか、事情に従うかによって結果は変わってきます。
人の心は、善より悪に傾くことが多いため、環境を悪くしてきました。何に従うかという時、天意に従うとは、善に従えということです。善に従うためには、日々、コツコツと善を行うことです、そこで初めて、善悪の判断ができます。しかし、悪は、毎日コツコツ小さな悪さでも、とりかえしのつかない事態を引き寄せます。
心に不安が起こるのは、悪が多くあることを表しています。


山風蠱(さんぷうこ)蠱(こ)18

蠱。元亨。利渉大川。先甲三日。後甲三日
「蠱」の時、大いに通じる。大川を渡っても良い。三日前に準備をし、三日後には争い が終結するため、腐敗を取り除くべし。

(キーワード)内なる腐敗 根本原因

「蠱」は腹の虫。虫がつく、腐る。
魅力や、つやをもって惑わす力を持つている、腐ってしまっては取り返しがつかない、準備する必要性がある時期、腐敗の全長は、色恋沙汰という形で現れ、腐り始める。問題は早く見つけて対処すべきである。物を廃棄し環境を整えれば、進んでもよい。
身の回りを整理し、処分を早めると吉。


地沢臨(ちたくりん)臨(りん)19

臨。元亨利貞。至于八月有凶
「臨」の時、大いに通じる。貞正であれば良い。八月に至ると凶。

(キーワード)近くにあるが姿が見えない

「臨」は、臨在すること。
存在はしているが、近くに来ていても見えていなことが多くあり、幸せは近くに来ているが、気づいていない事でもある。物事を進める時、無意識に否定されることで傷つきやめてしまう消極的なことは凶。大運に乗るため、幸運は近くまで来ていると信じる時です。


風地観(ふうちかん)観(かん)20

観。盥而不薦。有孚顒若。
「観」の時、不浄をやめ、身を清め、。誠が満ちていて、すべてのことが厳粛に行われる。

(キーワード) 観察、熟考する

「観」は、観察、物を見つめること
近くに 衰運や変動の兆しがあります。良くものを見るとは、環境だけでなく、内なる心,良心に尋ねる時間を持ち、内面を探ることです。熟考するとは、掘り下げて内面を見つめることです。周りで起こる問題は、自分の心が引っかかっ意識が向くことで起こります。心のメンタルシグナルは、気づきとしてあらわれます。不浄をやめ、身を清めましょう。


火雷噬嗑(からいぜいごう)噬嗑(ぜいごう)21

噬嗑 。亨。利用獄。
「噬嗑 」の時通じる。障害があれば牢獄を使え

(キーワード)嚙み砕く、よい習慣

「噬嗑 」とは、噛み砕く、かみ合わせ
現状が良くないとするならそれは、悪い習慣が導いた結果だと見ます。良い習慣は、よい人生を導き出します。環境を噛み砕き細分化することで、見えてきます。どうしようもないとき監獄を使えというのは、監獄は、監視がいて強制的に規則正しい習慣を作り出します。良き大人(良識人)を使ってでも変えるべきものがあります。具体的に動くことが優先される時期です。


山火賁(さんかひ)賁(ひ)22

賁。亨。小利有攸往。
「賁」の時は通じる。小さな利であれば、進んでも良い

(キーワード) 恩寵 着飾る

「賁」は、飾る
不幸が続くと笑顔ではいられません。笑顔を作ると心に作用し、心が和みます。内面が、骨相、手相に現れるように不幸な思いは顔に現れます。笑顔で着飾ったとしても、その行動は心に大きく影響します。心と体は、一人の人として切り離せません。環境を整える。化粧をすることで、明るく着飾ることで、心を整えることができます。その行動は、少しずつ利を得ることができます。大きくは進みません。


山地剝(さんちはく)剥(はく)23

剝 。不利有攸往
「剥」の時、進んで事を行なってはならない。

(キーワード)はぎとる 裂ける

「剥」は、はぎとる。
衰退、交代を意味し、小人(非常識)がはびこります。困難、苦労が重なり、物事を強引に行っても得るものがありません。葛藤があるのなら、引き裂かれうまくいきません。このようなときに行動してはなりません。剥離とは、無理やりはがされることがあります。自分の内面を清めることに注意を注ぎましょう。


地雷復(ちらいふく)復(ふく)24

復。亨。出入无疾。朋来无咎。反復其道。七日来復。利有攸往。
「復」の時、通じる。出入りしてもよい。仲間がきて天意に従え。往復する道なら、七日で展開がある。進んで良い

(キーワード)復活する。転機

「復」は、帰る、復活、回復。
悪運が過ぎ去り吉運に向かう上昇期とみてよいでしょう。かといって何でもよいというのではなく。目的の実現のため、一転集中し、自信をもって前進することです。一人で進めないなら、信じる仲間とともに進むべき時期です。心が、善なら進むべきです。


天雷夭妄(てんらいむぼう)无妄(むぼう)25

无妄。元亨利貞。其匪正有責。不利有攸往。
「无妄」の時、大いに通じる。貞正であれば良い。正しくない ことや、真実のない行動は災いがあるので、進んで事を行ってはならない

(キーワード)天然自然 無邪気 我欲を捨てる

「无妄」は、嘘、偽り、まやかし。
貞正であれば良いとあtるように、無邪気な心、悪意のないいたずら心であれば進んでもよいが、打算や、欲が先立つことは、偽りを作り、小さな嘘は、大きな罪へと広がっていきます。その行動は、周りを巻き込んで、引き返せなくなります。悪は、悪としての仲間を作るのを得意とします。不安や、恐怖を感じるなら、進んではいけません。


山天大畜(さんてんたいちく)大畜(だいちく)26

大畜。利貞。不家食吉。利渉大川。
「大畜」の時、貞正であれば良い。家にいないで、世間に打って出て吉。大川を渡っても 良い。

(キーワード)大きな停滞、大きな制御力

「大畜」は、大きく蓄える。
この卦は、停滞を意味します。たとえ、技術や能力があっても、停滞するときがあります。小さなことからコツコツとはじめの一歩を踏み出すにも、ただただイノシシのごとく進むのでなく。亀のようにじっくり出ていくべきです。目的目標がないのであれば、停滞は長引きますが、目的目標があるのであれば、家でご飯を食べている時ではありません。すぐに結果が出なくとも、世間に打って出ていくべき時期です。


山雷頤(さんらいい)頤(い)27

頤。貞吉。観頤自求口実。
「頤」の時、貞正にして吉。自らを求め、養う目的を見定める。

(キーワード)食を養う 精神的貪欲

「頤」とは食糧
食べ物を食べる時,咀嚼(そしゃく)して食べ物を食べます。人は、体を維持するために食糧を食べ、魂魄(こんぱく)を維持するために気を得なければなりません。体と心は栄養のある食で養うため、自然の中で樹木と対話し、鳥や動物と対話して、心に得たものを咀嚼(そしゃく)し自らを育てるのが、この時期です。


沢風大過(たくふうたいか)大過(たいか)28

大過。棟撓。利有攸往。亨。
「大過」の時、棟がゆがみ家が傾くような大変な時ではあるが、進んで良い。通じる

(キーワード)大きな負担 精神の枯渇

「大過」は、棟たわむ過剰な荷
大雪が降るとその重みで、屋根が崩れます。重すぎることはよくありません、転倒し大けがをしますが、問題は、負担の多さで起こる精神の枯渇です。踏ん張ることを良しとはしませんが、重い荷物でも下ろすことも、投げ出すこともできないこともあります。そのようなときに乱雑に積みあがった気持ちを整理し並べななおしましょう。
心に信念があれば、重さは、変化します。重荷を持ってしまった過程、状況整理に心を向けるのが良いでしょう。


坎為水(かんいすい)坎(かん)29

習坎。有孚。維心亨。行有尚。
「坎」の時。非常な困難の中にあっても、誠の心を貫きとおせば通じる。進んでいけば尊敬される

(キーワード)救いがない 底知れない不安

「坎」は、上卦、下卦ともに 坎 は底知れない危険
自らの周りに水かさが増し。進退窮まるという卦です。にっちもさっちもといった状態を指します。ただ、周易は、変化の卦でもあり、底に沈んだチャンスをものにするという転換も必要になります。方法は2つ、環境を変えるか、心を変えるか。誠意と精神を突き通す思いがあるなら、進んでゆけば道が開けますが、疑うなら、動かず時期を待つ。


離為火(りいか)離(り)30

離。利貞。亨。畜牝牛吉。
「離」の時、貞正であれば良い。通じる。牝牛のようにして吉

(キーワード)極端な二面性 まといつく

「離」は、離れる、失う
使用方法を誤らなければ、火は生活に役立つ存在となり、人の生活になくてはならないものですが、間違えれば大火となり、すべてを失い、人のかかわりにおいて離別を表現します。男と女の情念も、緩やかに燃えていれば、温かい温度を保ちますが、燃え盛れば、周りを巻き込んで破壊と離別を表すといった2面性を持ち合わせています。貞操のある立場であれば問題なく、自然の法則通りであれば穏やかな牝牛のように従順です。


【風水】引っ越しの時にチェックすべき、玄関方位はわたしの禍福を左右する。実践風水 住む家や部屋により幸せになる、 今回のお話の結論から言うと、東西南北の線状に重なるように建てられた家や部屋、玄関の方位の重なる場...

周易 下経 34卦


沢山咸(たくざんかん)咸(かん)31

咸。亨。利貞。取女吉。
「咸」の時、通じる。貞正がよい。嫁をもらうには吉

(キーワード) 感化 求愛 感情

「咸」は、ひびく、心が揺れる

相思相愛になる感情は、誠実でなければならない。人が人として礁には、個人では生きられない、家庭を作り、村を作り、町の中で社会がつくられる。長い時間同じ環境にいるのに、口先だけでは、測れない感情の揺れがある。貞操を守った男女の感情は、お互いの中に愛という感情を作り出すが、天地万象の中に、愛があり、お互いを見つめる中で喜びをえる。天地が響きあう卦である。


雷風恒(らいふうこう)恒(こう)32

恒。亨。无咎。利貞。利有攸往。
「恒」の時、通じる。天意に従え。貞正であれば良い。進んで良い

(キーワード)不変 持続

「恒」 は恒久不変です。
事を始めるのにいい卦です。持続可能の状態が継続的に続けていける環境にあり、一定の時期不変的に動けることで、目標にしていたことが達成できます。


天山遯(てんざんとん)遯(とん)33

遯。亨。小利貞。
「遯」の時、通じる。小事なら貞正にして叶う

(キーワード) 退避、退却

「遯」は退避、退却、逃げ遅れるです。
しんがりを務める武将は判断力とふっばりと責任を持つ。前進が困難な場合、退いて、立て直す勇気が必要である。せっかくここまで来たのにと言って壊れてしまう前に退却する決断が、一番難しく、責任が問われる。この卦は、引いて吉となります。


雷天大壮(らいてんたいそう)大壮(だいそう)34

大壮。利貞。
「大壮」の時、貞正であれば良い

(キーワード) 大きな力 勢い

「大壮」は勢いのあるエネルギー
天に雷がとどろくさまは、壮大で、暗闇を明るく照らす勢いを持っています。天地に響くような勢いは、運気の上昇を明確に表すしるしです。我欲我身に自分の欲におぼれがちですげ、心を善に保つときこの卦は現れます。自己過信に陥ることなく進めば大きな仕事をやり遂げることができる。


火地晋(かちしん)晋(しん)35

晋。康侯用錫馬藩庶。晝日三接。
「晋」の時、康侯(国家役員)が功績により多く の馬を賜わり、一日に三回も接見を許される

(キーワード) よくなる 進歩

恐怖心は、人の感情を曇らせるのに多く入っりません。すこしの不信で人の心は転がり落ちます。しかし、自分の意志をしっかり持ち、進めば、その功績は、豊かさを呼び寄せ、肥える馬を得、国を治めるほどに力を得ることができます。良くなる勢いが後押ししてくれます。


地火明夷(ちかめいい)明夷(めいい)36

明夷。利艱貞
「明夷」の時は、困難に耐 えて貞正を守るのが良い

(キーワード) 暗黒 暗くなる 光を失う。

「明夷」は光を失い暗さが増す
自分の正義が通じず、やっていたことが評価されないので、希望をなくしやる気をなくし、自暴自棄におちいる衰運の相が出ます。どんな環境であろうとも日々の思いの蓄積で選ぶ道です。このような状態に陥るのは、自分の日々の習慣に影響されます。自らが正しいことは、正しいといっても、正しいことではない場合があります。


風火家人(ふうかかじん)家人(かじん)37

家人。利女貞。
「家人」の時は、女性が貞節をもって家を治めるのが良い

(キーワード) 家族 家庭

「家人」は家庭をであり、女性です。
家和して万事なると、この言葉につきます。家庭とは、夫婦と子供がいて、継続する社会となります。社会の最小単位が家庭地行ってもよいでしょう。家庭の中の女性の位置は、潜在意識の核と見ます。家人の女性が、貞操を守り、家庭を守り、子を守る愛情が、温かい暖炉の炎となり居心地の良い場所になります。


火沢暌(かたくけい)睽(けい)38

暌 。小事吉。
「暌」の時は、小さなことを行なうのには吉

(キーワード) そむく 対立

「暌」はそむく、行き違い
人の歴史のほとんどが、対立と言えます。家庭の小競り合い、民族の小競り合い、国家に対立と、今でもどこかで、意見の行き違いを起こしているそれは、個人においても同じです。意見の違うものを受け入れることができなければ対立を生みます。しかし、こもめ事を整理できれば、より親密な関係を作り出すことにより、吉となります。


水山蹇(すいざんけん)蹇(けん)39

蹇。利西南。不利東北。利見大人。貞吉。
「蹇」の時、平坦な西南(坤・地)方位が良く、東 北(艮・山)方位は不利。 大人に相談せよ。貞正にして吉。

(キーワード) 障害 進退きわまる

「蹇」は、山、川にさえぎられる。
歩く道が閉ざされ、深い井戸を見たとき深すぎて底が見えないが、くみ上げると清い水が飲める。行く方位を間違えなければ、水に足をすくわれることもない、自分の素手で戦うことを選んではいけない、道に迷い途方に暮れたとき、周りが見えず、不安と恐怖が襲いきますが、大人(良識人)に聞き、心身を清めれば道は開けます。絶望するほどではない。


雷水解(らいすいかい)解(かい)40

解。利西南。无所往。其来復吉。有攸往。夙吉。
「解」の時、西南(坤・地)に住み。 いけないのであれば元の所に戻って吉。行けるなら早く動いて吉

(キーワード) 解放 

「解」は、解き放たれる.解放
自分を許しましょう。いけないこともやれないことも全部ひっくるめて愛するのは、自分です、すべてを許した後に開放 解放 解怨がされるでしょう。行動するのに遅いことはありません。困難が起こったとき、相談できる良き友人、パートナーを見つけなさい。


山沢損(さんたくそん)損(そん)41

損。有孚。元吉。无咎。可貞。利有攸往。
「損」の時、大いに吉。天意に従え。貞正にして進んで良い。

(キーワード) 減少、減る

「損」は減る、減らす。損害
欲丸出しで周りに何かが無いと不安で仕方がないというよりは、断捨離してすっきりさせることが吉に動く場合もある。まずは、身の回りの整理をして、減らすことで、心にある荷を減らせます。環境は、心の表れとして具現化します。善を行い貞正をよしとすれば、大いに基地に向かいます。


風雷益(ふうらいえき)益(えき)42

益。利有攸往。利渉大川。
「益」の時、進んで良い。大川を渡っても良い

(キーワード) 利益 増加

「益」は増大、利益 益す
富や名誉、栄耀栄華を得て物は、その裏で、負債や不信、不調和 敵意を生む危険性を含んでいます。増加することはプラスに動くばかりではなく欠落を生むのも事実ある。物質的喜びももちろん大事ではあるが、精神的喜びは人生の財産になり、誰も盗むことができない。心の喜びを増やすことに重きを置き進めば、大川も渡れる・


沢天夬(てくてんかい)夬(かい)43

夬。揚于王庭。孚号有厲。告自邑。不利即戒。利有攸往。
「夬」の時、直接、朝廷 で不満を訴えても危うい。まず、決行。武力を持ちいらない。進んで良い

(キーワード) 決断 決意

「夬」は分ける、決める
決めごとに対し焦って行った決断は多くの修正を必要とします。決意、決断において、遅すぎることも、早すげることもありません、心が決める決断は、怒りや憤慨では解決しません。落ち着いて、平静を持ち決めれば、大きく決まるが、せこせこすれば小さく決まります。自らを分別する分けるというのは、何が良く、何が悪いのかと分けてはっきりした位置で決めれば、聡明な決断ができます。


天風姤(てんぷうこう)姤(こう)44

天風垢 。女壮。勿用取女
「垢」の時、女は壮大。むろんこの女を妻に迎えてはならない

(キーワード) 会う 会いたい 会いに来る

「垢」とは、会う
男女の出会いほど不思議はない。天の陰陽が分かれ男女になったのであるから、性は陰陽で決まる。女性が、この卦に出会うならガンガン推し進めて構わないが、男が、この卦に出会った場合、よくよくお互いを知りむやみに決めてはならない。 安易な気持ちや、欲望を先立てた結婚は破滅に進みます。


沢地萃(たくちすい)萃(すい)45

萃。亨。王仮有廟。利見大人。亨。利貞。用大牲吉。利有攸往。
「萃」の時、通じる。王が宗廟に祖先を祀る。大人に相談して。通 じる。貞正であれば良い。祭物(牛、馬,山羊)を用いて祭祀を行って吉。進んで良い

(キーワード) 魅力 集まる

「萃」は集まる 集結
政治家や人気タレントが喜ぶ卦です。魅力のある風貌、言葉づかいに魅了され人が集まります。お金や名誉をさらけだして集めた人は去ってゆきます、その人を見るには周辺に集まる人を見ば、権力に集まるのか、お金に集まるのか、利害関係であつまるのかわかるでしょう。人が集まるのはいいが、大人(良識人)に相談し、先祖をまつることで道は開かれるでしょう。


地風弁(ちふうしょう)升(しょう)46

升。元亨。用見大人。勿恤。南征吉
「升」の時、大いに通じる。大人と相談することだ。南に行けば吉

(キーワード) 昇り進む。

「升」は、昇り進む。
大地に落ちた種が育つには、大地に根を張り、水と栄養ある土が必要です。天に向かい伸びれば、日の光と新鮮な空気を必要とします。人も育つためには、土壌での栄養として、相談できる大人(良識人)がいて、理解する友人が必要です。人脈は、あなたにとって大切な栄養です。今後、様々に雨風にさらされても。人との絆は、多いほど、昇り進むことに協力を惜しまないでしょう。決して一人で育っていると思わず、愛を感じていれば、大いに伸びるでしょう。


沢水困(たくすいこん)困(こん)47

困。亨。貞。大人吉无咎。有言不信。
「困」の時、通じる。貞正でいなさい。大人は吉で、天意に従え、いくら 訴えても信じてもらえない

(キーワード) 苦難 困難

「困」は、困難の困
この卦が 出たなら、チャンスが来たと感じてください。苦難困難が押し寄せます。八方ふさがりは、天に向かえます地に潜れます。天は父乾、地は母坤と父母に相談し天意に従えとあります。人はどんなに素晴らしい言葉でも不信すれば裏切ります。父母は、子を信じ愛します。大人(良識人)に相談し、善を蓄積すれば、確信に変わり解決の糸口は開かれます。


水風井(すいふうせい)井(せい)48

改邑不改井无喪无得往来井井。汔至。亦未繘。羸其瓶。凶。
「井」の時、国や町が変わろうと井戸は変わらず、枯れずあふれることもなく行き来する人を潤すが、桶の縄が足りず桶が壊れては凶。

(キーワード) 役に立つ 必要

「井」は、井戸の井 役立る
国が変わろうと、街道にある井戸は枯れない限り、人を潤し、安らぎを与え、井戸の周辺に人垣ができます。毒を盛られ井戸が使えなければ、人も集まりません、井戸の使い方を知らなければ、のどを潤すことができません。道具が壊れていても同じことです。自分の内面を知らない、わからないでは、たとえ素晴らしいい水玉(すいぎょく)があつても役に立ちません。玉も磨かなければ光りません。心の動きを知り、役立つ使い方を知って利用すべきです。


沢火革(たくかかく)革(かく)49

革。巳日乃孚。元亨利貞。悔亡。
「革」の時、改める日に改めれば信頼が得る。大いに通じる。貞 正であればよい。悔いない。

(キーワード) 変革

「革」は革命、変革
現状に満足できない状況において、変革はされる。自分を変えるのは勇気がいる猛進して燃えられるものでもなく。変革するにはそれに合う思想が必要になる。ただ単に変わりたいでは変われない、変わった自分を設計し思考し進むから信頼が得られる。暴力による変革は不安と恐怖が支配する、革命を起こすためには信頼を得るにふさわしい自分を目指す。一皮むけることが必要。この卦は、変われるとき、変わらなければならない時現れる。


火風鼎(かふうてい)鼎(てい)50

鼎。元吉。亨。
「鼎」の時、大いに 吉。通じる

(キーワード) 安定、三本足

「鼎」 は、三本足の鍋 安定した鍋
安定した三本鍋は象徴としてあらわれます。鍋は、食事を楽しく食べているイメージを感じます、鍋を囲み。一日の勤労に感謝し家族が団らんする姿です。三本鍋の三数は神の数 天地人という三才観をいいます、父母と子という最小の社会を表すのも3数です。鍋を囲み家族が喜び食事をする愛を感じ安心安定のひと時は大いに吉に通じます。


震為雷(しんいらい)震(しん)51

來虩虩。笑言啞啞。震驚百里不喪匕鬯
「震」の時、通じる。雷が来ると恐怖するが、失笑する。雷は百里四方響いて驚くが、祭祀師は、騒がない。

(キーワード) 奮起する。打ち震える 振動

「震」は、地震、奮起 活動
震卦が2つ重なるこの卦は、奮起、活動といった動く卦です。大きな雷は地響きをとどろかせ、大地にぶつかれば木をなぎ倒し、空に響けば閃光が輝く天地のエネルギーです。力の方向を誤れば災害を起こしますが、目標に当たれば大いなる成果を与えてくれる盛運と言えます。どんなに響く音が強くとも祭祀を行うものが驚いていては、祭事を執り行うことができません。すがすがしいほどに落ち着いて事に当たれば、物事は進んでゆきます。周りの雑音に耳を傾けず、祭りごとを進めましょう。


艮為山(ごんいさん)艮(ごん)52

艮其背。不獲其身。行其庭。不見其人。无咎。
「艮」は背中に止まる。さすれば、動くことに惑わされない。庭に行っても人と比較することはない、天意に従え。

(キーワード) 動かない山 静止した状態

「艮」は動かない山
艮卦が2つそろうこの卦は、動じない どっしりと動かない山、静まり返った山です。祖山からながれる気は山の下をうねりながら静かに明堂に流れ込みます。この卦は動かないです。動かないのですが、内に秘めている力を蓄えています。今は、あなたの心の中の理性、感情、内面に意識を向ける時です。瞑想し、マインドフルネスをして、内面を見つめましょう、計画を練り、正しさを確認する時期です。天意に従いましょう。


風山漸(ふうざんぜん)漸(ぜん)53

漸。女帰吉。利貞
「漸」の時、女が正しき手順により結婚するのは吉。貞正であれば良い

(キーワード) ゆるやかな発展

「漸」は水が徐々にしみこむ
山の中にゆっくりしみこむ水は、削られ磨かれ、ミネラルを多く含んだ豊かな水になります。そのためにはじっくりと時間をかけて変化していく必要があります。順序だて基本を知ったものの方が、早く成長することも多く見てきました。山の中、内面に浸透し練り上げることは、人にとっても重要です。結婚もまた、貞操を守り結婚するのが吉です。これは女性だけではありません。古来より祀られた神は貞操を守り結婚しました。この卦は、結婚について吉です。


雷沢帰妹(らいたくきまい)帰妹(きまい)54

帰妹。往凶。无攸利。
「帰妹」の時、女が積極的に男を誘うのは正道とはいえず 凶。天に背くはよくない

(キーワード) 姦通する。降りかかる災難

「帰妹」は若い女 少女
今は男女平等と言われますが、古来において女性が積極的に男性を誘うことは、逆道でした。イザナミが声をかけて生まれたのは蛭子という人ともいえぬ存在が生まれました。天の法則に背くこととして凶となります。この卦に出会った 年若い女性は、今は、思いを伝えるべきではありません。また、この卦の内的内容は、思いもよらぬ災難に遭うです。今起こそうとする行動に対し、慎重の上に慎重を重ねる時期です。


雷火豊(らいかほう)豊(ほう)55

豊。亨。王仮之。勿憂。宜日中
「豊」の時、通じる。王者が至りえた姿である。心配しなくても良い。太陽が中天に昇って万 物を照らす

(キーワード) 実り 豊富

「豊」は実りが多い 豊富
人は誰しもが幸せになりたいと願いますが、平等に豊かになることがありません。それは、自分なんかがという、豊さへの欠落得あり、生きずラサを感じる自分の心の中の貧困が招きます。しかし、この卦は、頭の中に豊かな自分を思い描いて豊かになる卦です。太陽が頭上に照り、あたたかな光が注ぐ実り多き豊さを示す卦です。


火山旅(かざんりょ)旅(りょ)56

旅。小亨。旅貞吉。
「旅」の時、小事は通じる。旅で貞正にして吉

(キーワード)はぐれ者 浮世

「旅」は、旅、浮世を渡るもの
若いころは、親元から早く抜け出して、自由気ままに浮世を渡り歩くのもいいかと旅をしヒッチハイクをしながら楽しい旅と言っていたら、身ぐるみはがされ、砂漠の途中に放り出され、命からがら、生き延びたというように旅にはいつも二面性を含んでします。ふわふわと精神的に安定せず一所にいられないと感じるものと山のようにどっしりとした芯が感じられたりと、日により時間によりころころ変わる気分が安定しません。気分が変わりやすい分、気ままな旅が吉となりますが、羽目を外すと痛い目に合う。


巽為風(そんいふう)巽(そん)57

巽。小亨。利有攸往。利見大人。
「巽 」の時は、小事は通じる。進んで良い。大人と相談する

(キーワード)  吹き抜ける 温和

「巽 」は、南東から吹く強い風
巽は風、この二つの巽 は森の中を流れる風のように穏やかなときと、熱を帯びた季節風のように強く吹く風です。穏やかさは。温和であり優しい風は、心を穏やかにさせててくれます。南東から熱い空気を運び高気圧を巻き起こし、周辺の景色を一掃します。心の激情は、抑えることのできない情熱でもあります。物事を決める時、大人(良識者)に相談するのが良いでしょう。一人で決めれば必ず周りを巻き込んで、嵐を起こします。


兌為沢(だいたく)兌(だ)58

兌。亨。利貞。
「兌」の時、通じる。貞正であれば良い

(キーワード) 喜び 楽しい

「兌」は喜びであり、楽しさ
どんな時でも人は喜びを感じ、感じたことを表現したくなります。 兌卦がかさなるこの卦は、楽しみなさい、喜びなさい。善を行いなさいということです。喜びも楽しみも善行の中にあるならば大いに行えばいいと言えます。人をけなしたり、さげすんで行う楽しみは、悪です。悪行で楽しみを感じるものは、この卦には存在しません。森羅万象の八卦は、親の愛が分かれて作られています。悪行で喜べとは一言も言われていません。


風水渙(ふうすいかん)渙(かん)59

渙。亨。王仮有廟。利渉大川。利貞。
「渙」の時、通じる。王が祖廟を祀る。大川を渡っても良い。貞正であれば良い

(キーワード)四散 散る

「渙」は、ちりじりばらばら 散る
春温かくなると、雪解けの季節。雪の間から小さな春の息吹があらわれ始めると、固く固まっていた雪がばらばらと崩れ溶け出します。 渙( かん)とは、雪解けの水が勢いよく流れるさまを言います。今まで固まっていた問題が解けてバラバラになるでしょう。そこには、絶えず、祈り、先祖を大切にしたあなたを祝福するために、あらわれたやわらかい春の兆しです。ただ、何もせず迎えたものには、冥土より怒りの嵐が吹きます。


水沢節(すいたくせつ)節(せつ)60

節。亨。苦節不可貞
「節」の時、通じる。度を超した節度はすべきでない

(キーワード) 節、節度

「節」は、竹の節
竹は節を伸ばしながら大きく育ち、上に伸び大きくしなります。その根は、地中の中に根を張って、節の部分から、次の竹を伸ばし、水の豊富な土壌をしっかりと固定します。竹のしなりには限界がないのかと思われるほど曲がりますが、やはり節度を超えると折れてしまいます。ほどなくしなるが、節度を持たなければなりません。肉体の限界はいずれ精神をむしばみます。節度をもって生きることをこの卦は示しています。


風沢中孚(ふうたくちゅうふ)中孚(ちゅうふ)61

中孚。豚魚吉。利渉大川。利貞。
「中孚」の時、豚や魚にまで真心が通じて吉。大川を渡っても良い。貞正であれば良い

(キーワード)誠実 精誠

「中孚」は君主の精誠
文王の祈りはたえず、民衆の幸せを願い、自らの苦難や、苦境を民衆に押し付けることなく、危険に対しては逃げる勇気もありましたそのような王の心に感動し感銘し人々は後代まで名君として文王、周公をたたえました。そこには、私的なものを越えた公(おおやけ)を思う誠がありました。この卦は、公の精神を訪ねてきます。まごころを尽くすことを求めています。


雷山小過(らいざんしょうか)小過(しょうか)62

小過。亨。利貞。可小事。不可大事。飛鳥遺之音。不宣上宣下。大吉
「小過」の時 通じる。貞正であれば良い。小事は良いが大事は不可。鳥が飛び去り、音のみが残る。上に昇りすぎると行き場を失うが、下ると安んずる場を得られる。大吉

(キーワード) 過信 事が過ぎる

「小過」はわずかな過失。
凡ミスをくりかえすと、あの人は落ち着きがない、せっかちだから、天然だと周りが許してくれていることを知ることが大切です。ゴロゴロと小さくなる雷の音は、近くまで来ているが、まだ遠くでなっているだけではあるが、いずれは嵐がやってくる。大きなことを計画する時ではありません。高く飛ぼうとすると行き場を失います。


水火既済(すいかきせい)既済(きせい)63

既済。亨。小利貞。初吉。終乱。
「既済」の時、小事は通じる。貞正であれば良い。最初は吉でも終わりは乱れる

(キーワード)すでに終わっている

「既済」は、完済した。すでに終わったこと
水と火は相反するもので、火は上昇の気運を持ち、水は下に流れる気運を持っています。エネルギーが逆転するとどうなるか、火にあぶられた水は怒りに任せ水蒸気爆発します。物事が解決しているのにまだ、追い詰めていけば、破壊しかありません。終わったことを繰り返し、言ったり、詰めたりするなら 初めはおとなしい人でも憎悪を生みその毒は人をむしばむでしょう。
関係をよくするのはお互いの愛情です。許すことも大切です。


火水未済(かすいびせい)未済(びせい)64

未済小狐汔濟、濡其尾无攸利
「未済」の時、通じる。小狐が川を渡りきろうとして力尽き、その尾を濡らしてし まう。良いことはない

(キーワード) いまだならず

「未済」はまだ終わりではない
目的の場所が見えてきたときにかぎって、気を抜いてしまう。ゴールするまではまだ終わっていません。ゴール直前に脱落すれば、どんなに今まで苦労苦難を越えてきた勇者でも、勝者ではないのです。二者択一を迫られています。進むかとどまるか。火のように上昇するか、水のように流れ落ちるのか 今がその時です。


【手相】手相の観方。手相占い。手の出し方でわかる相手の性格。 手相占い。手の出し方、 手には、宇宙の気が巡り、人の運命を導くとされてきました。手はその人の形(なり)を表しているので、その所作...
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