豆知識

【風水】風水で開運。良い影響を与え、運が向上する。蔵風得水の配置

風水で開運。看龍法と蔵風法

覓龍(べきりゅう)を知る

郭璞の葬書の一行に

風水之法、得水為上、藏風次之 經曰、外氣横形、内氣止生、蓋言此也、

風水の法は、水を得ることを最上とし、風を蓄えることはこれに次ぐ。ゆえにいう、外気(水流)は横(東西)に流れ、土の中の内気は生に止まる、というのはこのことを言う。

とあります。水を得ることが重要で、次に風を蓄えよ!とあります。
土の内側に生気はたまりこみ。山の上をなでるように外気は流れるといっています。このことを踏まえて、看龍法、蔵風法を観ていきましょう。

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看龍法

看龍法は,龍脈の良い悪いを観て判断する方法と言っていいでしょう。山の良し悪しを観る方法です。山の良し悪しによって吉地を判断します。
吉地の後方にそびえる大きい山 主山、鎮山(ちんざん)ともいいますが、この基本となる後方にそびえる良い気を流してくれる主山を鑑定する方法なのです.

主山のもっと奥には祖山がそびえていて、看龍法で見る場合,自分が住もうとする地域に対して、主山となる玄武山をどのように置き、その奥には必ず、その主山に気を流す大きな山が存在しなければなりません。

例えば、日本の大きな山でいえば富士山ですが、富士山が祖山となり、愛鷹山が主山となり駿河湾に気が流れていきます。

高い山は地中につよい気が走っていると言えます。地中のエネルギーが強いほど山は美しく、高くそびえます。

このように、強い気が途切れないように山を連山のようにつないでいれば、強い気は次の主山に気を送り込みます。霊峰富士の名に恥じない立派な気が流れて行く先は、愛鷹山となります。また、日本を象徴する富士山の強い気は、秩父連山を通過して東京都へと降り注ぎます。

富士山を祖山として、山中湖を越え,御正体山、大室山 丹沢山 を抜け 駿河湾に流れるルートがあります。

富士山を祖山として,小金沢山という2千m級の霊山を抜け、雲取山、和名倉山 三頭山、日光白根山とそれぞれの龍脈をこえて、東京都に流れ込んだ気は東京湾に流れ込みます。
この場合、東京湾がきれいであればあるほど強い気は流れ込みます。

気は確かに龍脈を流れて下に流れ込みますが、水がきれいであればあるほど引く力も強くなります。気を観ると、人の体の構造と同じであると言えます。足にある血液が上昇し、心臓に向かう時、足の筋肉の押す力と、心臓の引く力のバランスにより、より力強く体中を血がめぐります。
このように人の体をめぐる血を、大地に照らし合わせた場合、必ず流れる気には、押し出す力と、引く力があります。
ゆえに、海に流れこむ龍脈にも押す力が必要ですが、実は引く力も必要と言えます。
看龍法において、山に潜むエネルギーが山の面に出てきたその姿で鑑定していきます

丘垅之骨,冈阜之支,气之所随。
经曰:气乘风则散,界水则止。
古人聚之使不散,行之使有止,
故谓之风水。

丘や壠(うね)の梁骨、丘や阜(丸い土山)の支峰、気が流れるゆえである。ゆえにいう、気は風に乗って拡散し、水流によって止まる。
古えの人はこの風を集めて、拡散させないようにし、都城にこれを留めた。この故に風水という。

丘や壠(うね)の梁骨、丘や阜(丸い土山)の支峰、気が流れるゆえである。とあるように山の状態で気の流れがわかるので、山を観察して、気勢(きせい)を理解してゆくことが必要となります。

流れる力と引く力

宇宙を創る力は、科学的にわかっています。宇宙を創る力は4つあります。電気と磁気という電磁気力。物を引っ張る重力強い力弱い力とあります。

龍脈を流れる力は電磁気力です。私たちの体を5アンペアの電気が流れていることもわかっています。龍脈は人の体の中を流れる経絡と同じで、人の気の発生場所は、上丹田、中丹田 下丹田とあるように、龍脈の流れる場所は、高くそびえた山のように突き上げた場所が連なります。


このように、内面は外形として現れます。人の心の形は相として現れるのと同じでといえます。山の下を流れるパワーは電磁力として大地を盛り上げるために力の強い山は、しばしば、方位磁石が狂うほどのパワーを持っています。地球上には重力が存在します。それは、物を引く力があるために地球上の物は形を維持することができます。また、力には、強い力と弱い力を表すのにわかりやすいのが、月の力の作用があることでわかります。


干潮(かんちょう)や満潮(まんちょう)という潮の満ち引きは、月がひきおこす現象です。潮汐力(ちょうせきりょく)は、月の引力によるものです。このように、地球上には、強い力と弱い力とがバランスよく現れます。

また、地球の自転が続いているのも月の力がおおいに関係しています。

私たちの生きる世界は、調和を保とうとする力が働きます。それは、存在全てに働きかけます。陰陽バランスを保とうと働きかけます。ですので、地球上において遠心力が現れるところには必ず、求心力が現れます。

作用が起こるところには反作用も起こります。押す力には引く力も表れ、流れる力には戻そうとする力も現れます。ですので、看龍法において、山の気が大きく流れ込むところには引き込む力も現れます。その主な存在が水である為、綺麗な水には引っ張る力があるので、山の気が流れ込む場所には綺麗な水が必要になります。

ゆえに家の玄関に良い気を引き込みたければ、綺麗な水の循環が必要ですし、綺麗にすることが必要になります。自然界は腐敗も起こしますが、腐敗したものを分解して綺麗にします。そういったシステムを知って看龍法を知ることが重要なポイントとなります。

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蔵風法

看龍法で見た後、蔵風法は四神砂(ししんさ)と呼ばれる玄武山、白虎山 青龍山 朱雀山を表す山勢をみていく方法です。
しいて言えば、盆地の周辺に山があり、盆地を囲う状態で存在します。囲う山により、風が緩やかになり、気が盆地内にとどまる形となります。、広く見てゆくと東西南北に四神を象徴する山が存在します。その象徴された四つの山に囲まれた地形でなければならないというのが、蔵風法に見られる定義となります。
風水において、標高が高いほど良い山としてみます。

四势即龙、虎、主、客也,贵乎趋揖朝拱,端正严而不刺侧,明净而不模糊。情势如此,乌有不吉?更欲不亲五害。五害者,童、断、石、独、过也。

四勢(龍虎玄武朱雀)相い応じて明浄な地は、五害(童断石独過山)にはふさわしくない。述べた上地の十一の状情に欠けるところがあるものは、その次の段階になる。

四神にふさわしくない山

山之不可葬者五:气以生和,
而童山不可葬也。
气因形来,而断山不可葬也。
气因土行,而石山不可葬也。
是未可以石为嫌也。  
气以龙会,而独山不可葬也。
经曰:童断石过独,生新凶而消已福。

埋葬すべきでない山に五つある。生気は調和を生むが、童山(はげ山)には埋葬してはならない。
気はもともと土によって形となる。したがって断ち切られたような山容をもつ山には埋葬すべきではない。
生気は土によってめぐる。石山には葬るべきではない。
生気は山勢によってとどまる。したがって過山(両端が垂直に切れた山)には葬るべきではない。
生気は龍脈によって会集する。したがって、単独で聳える山はよろしくない。
ゆえにいう、童山断山石山過山獨山に埋葬すれば、新たな凶事を生み福を消す。

郭璞の葬書には、埋葬するのにいい山、悪い山が書かれており、その中で、四神山としてみてはいけない山として挙げられている山があります。これは、四神山を観るための定義ともいえます。


童山、断山、石山、過山、獨山は、四神山としてみることはできません。たとえ周囲を山が囲んでいる場所であっても、五害と言われる山が一つでもある場合。そこは、四神山とは言えないのです。
このような山以外において、四神山を見つけていきましょう。

沖縄の蔵風法

蔡温のいう蔵風法を観てもわかるように、明堂を観ても、玄武、白虎、青龍、朱雀の山に囲まれた場所として表しています。ただ、玄武が北、白虎が西、青龍が南、朱雀が南とした方が良いというわけではありません。

体の中を流れる気はそれぞれ経絡を通過していきますが、流れる気が人の数だけ、それぞれ違い千差万別であるように、それぞれの土地の気勢も変わります。そのため、玄武が絶対的に北でなければならないというわけではありません。

四神の土地を観るとそれぞれに山の形、水向 砂はそれぞれに代わってきています。

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平安京に見る蔵風法

吉地の条件

前後左右を山に守られている。
後背左右を山に守られ、前方に水が流れている。
後背を山に守られ、左右前後に水が流れている。
後背と左右どちらかを山に守られていて、山のない場所に水が流れている。

平安京の四神山を観ると丹波高地を祖山として、北(玄武山)に鞍馬山を主山として、 西(白虎山)に嵐山、東(青龍山)に大文字山。南(朱雀水)に巨椋池(おぐらいけ)西(白虎水)に桂川、東(青龍水)に鴨川にはさまれた形態をもった都城でした。

北は天を表すため、平安宮の方から南の朱雀大路の右側を右京、左を左京として陰陽五行の場を作りました。

また、平安京を創建した桓武天皇(かんむてんのう)は「山勢実に前聞に合う」と残し、「比国(このくに)山河襟帯(さんかきんたい)にして、城を作(さく)す」とあり、自然な要塞としての役割も果たすと吉相を持ち地として認識していました。

また、元明天皇(草壁皇子妃)の言葉によれば、「方今、平城の地、四禽図に叶い、三山鎮(さんさんしずめ)を作し、龜筮(きぜい)並び従う,宜しく都邑(とゆう)を建つべし」と四神に守られた四神相応の地として、都もにぎわいいいものだと認めています。

現在、朱雀水としての巨椋池は、昭和初期までの干拓工事により消滅しています。池というより湖と言ってもいいほどの大きさを持ち、地勢の気がたまる良い池でした。巨椋池があることで、平安京は大いに栄えたのでしょう。

船岡山に関しては、獨山ではないかと思われ、また、石山でもあり、鞍馬山より下り平安宮に対してあまり良い影響を与えていなかったかもしれない。

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