易の基本

【易の基本】陰陽思想の始まり、自然の法則 愛し合う法則

陰陽思想が基本

古代中華思想で、東洋思想、東洋哲学では物事すべては、陰と陽からなるといっています。古代中華の思想ではありますが、5000年という長い期間、研究、実践した技術でもあります。森羅万象、宇宙のありとあらゆる物ごとをさまざまな観点から陰(いん)と陽(よう)の二つに分類する陰陽思想が基本的考えとなります。

陰と陽とは正反対の気であり、すべての物ごとの生成消滅という変化はこの二つの気によって起こるとする考え方です。しかし、陰の中にも陽が含まれ 陽の中にも陰が含まれていますので陽が強まれば陰が弱まり 陰が強まれば陽が弱まりバランスを取ろうとします。

例えば、勇猛果敢なオスらしいオスもいますが、内なる力を隠してひっそりとオスらしくないオスもいますし、ツンデレなメスがいるかと思えば、オスを押しのけて先頭に立ち先導するメスもいます。

心の状態が、表にでやすいオスもいますが、隠してよくわからないオスもいます。また、表面的には見栄えの悪いけど可愛いブサかわ、など陰陽のバランスが少し変わるだけで、体系 表情 内面がかわるため 一つとして同じものがないといった現象が起こります。

【易の基本】先天八卦、後天八卦。伏儀、文王、孔子の三古によって完成。 幸せになるには、三聖人が教えてくれる 先天八卦、後天八卦は、三世代、三聖人の手により完成 古代中華の漢の時代に書かれた書物...

この陰陽思想の始まりは、三聖人の一人伏羲があらわした学問です。一元ニ気、八卦を見つけ出し、古代中国文化の礎とも言える天地の理を表し、易の伝承としての学問書 「河図」(かと)を書したと言われています。

宇宙が始まりの太初は混沌(カオス)の状態であると考え、この混沌の中から光に満ちた明るい澄んだ気、つまり陽の気が上昇して天となり、重く濁った暗黒の気、つまり陰の気が下降して地となります。この二つの気の働きによってすべての物ごとを理解し、また未来も予測しようというのが「陰陽説」という陰陽思想の始まりです。

受動的な性質を「陰」、能動的な性質を「陽」に分類します。陰陽太極図を見てもわかるように、勾玉(まがたま)を重ねた図になります。勾玉を見ていただくと白の中に黒い丸点があり、黒の中に白い丸点があります。それは、陰の中に陽の性質もまざり、陽の中にも陰が混ざっていることを表します。陽中に陰があり、陰中に陽があるわけです。陽中の陰 陰中の陽を表しています。

陰陽思想が基本的考え。
☆森羅万象、宇宙のありとあらゆる物が陰(いん)と陽(よう)の二つに分類する。
☆陰と陽とは正反対の気であり、すべての物ごとの生成消滅という変化はこの二つの気によって起こす。
☆陽が強まれば陰が弱まり 陰が強まれば陽が弱まりバランスを取ろうとします。
☆陽中に陰があり、陰中に陽がある

陰陽2つで対(つい)の世界。

例えば、人間で表現すると男が陽性部分が多いが 女性の持つ陰性部分も含まれる女性は、陰性部分が多いが 陽性部分も含まれます。男性らしい男性から性別は男性なのに女性のように振る舞ったり 女性化してしまう男性もいる。また、性別は女性でも 女性らしい女性もいますが、男性じゃないだろうかと思わせる女性も現れます。男性化してしまう女性もいるというわけです。

因果応報、因果律、でわかる人間関係。孔子の示した四徳は、因果応報を善化する。 因果応報 因果応報という言葉を分解してみると、因果と応報に分かれます。因果と言うのは、原因があって結果として現れることは皆さん...

それは、性格や心という部分にも影響は現れます。どこまでも男性として考えたり振る舞うといった性格や心の人がいる反面、男性として生きていくことが我慢できない女性として生きたいと思う心も性格もあります。また、女性らしい女性としての性格や心の人もいますが、どこまでも自分は男として生まれたかったと思う方もいます。(個人的見解です。)

陰陽太極図が真っ二つに陰と陽に分かれていなくて勾玉の形を2つ合わせた頭になっているのは、一つの丸の中であっても 陽性の強い人から陽性の弱い人までいるし陰性の強い部分の人から陰性の弱い人もいることを表しています。
陰陽太極図を平面的に見ると陰陽に別れただけに見えますが、3D 4Dで多次元的に見た場合一人として同じ人間はいないといえます。よく似ているけど 違う。よく似ているけど他人の空似 よく似ているけど 雰囲気が別。となるわけです。 それは男女という陰陽という見方もありますが、目に見えない心の部分にも大きく影響があり、心にも陰陽はあると見ます。

陽=太陽、光、男性、雄、凸、山、 明、剛、火、夏、昼 陽動的 動
陰= 月、影、女性、雌、凹、平地、暗、柔、水、冬、夜 陰動的 静

陽は陰を慕い 陰は陽を慕う

老子は宇宙の根本 道(タオ)と名付けタオが元気を生み 元気が陰陽を生んだと言いました。これはどういうことでしょうか。 老子は元気が二元の陰陽を生み出し また互いがひかれあい 混ざることで万物を生んだ環境を創ったというわけです。


陰陽はたがいにひかれあう。これは私たちの知っている科学の世界でも 原子の周りを電子がまわり形を作ってゆき大きく作用しあいながら物質を作るのを見れば理解できるのではないでしょうか。 ただ、時代年代によって、思想家としての周公、孔子、孟子,荘子、老子たちが呼び名を変え、自分の考える力や環境を付け加えることでかえって難しくしてきたのかもしれません。こういった天が二気に分かれたことを歴史の聖人たちは 様々な呼び方をしました。

八卦にみる陰陽

古来からの言葉を現代語にした場合、多くが解釈により、真逆の意味として解釈されることも多くあります。八卦で言う意味合いも解釈によっては、非常に大きく変わっていくのも事実です。
ただ、伏羲のあらわした陰陽は単純に天の現象と地の万象を照らしてみた場合。多くが、合わさり、天地に流れる不hんなる事柄を表現してきました。
例えば、オスだけでは子孫を残せません。またメスだけでも子孫が残せません。どんなに醜いヒキガエルも、どんなに嫌われるゴキブリも、雄雌という陰陽が合わさることで新たな種を増やしてきました。それは、人も同じです。

八卦において陽中の陽を表現する言葉が 乾為天 ䷀(けんいてん)です。
乾為天 ䷀は 父親を表し、父親は結婚して父親という男性の中でも成熟した男性を表すので、陽中の陽です。また、陰中の陰を表す言葉が、坤為地 ䷁(こんいち)です。
坤為地 ䷁は、母親を表します。女性が結婚し男性と初夜を迎え美しい夜の下で、震えるほどの愛を交わすことで、子を授かり、母親になるので、陰中の陰となります。

乾為天 ䷀は父親も会え合わしますが、天の象徴です。 また、坤為地は母親も表しますが、地の象徴でもあります。天の象徴の男性と地の象徴の女性が重なり合うことは、まさに陰陽の結合。互いが惹かれ合う存在となります。

【易経】乾為天 六四卦 易経 周易で観る八人家族の関係性   易経 占いというと神秘性、宗教性が色濃くでてしまうこのは否めない。もともとわからないことを表そうというのであるから、どうしてもそ...

運勢の分岐点は、人が生まれる日、男女が結婚し初夜を迎える日 終活し死を迎える日です。
郭璞の葬書において人は気があつまった存在で、陰宅の場所を良い場所につくるのは、後孫に良い気を送るためとあります。良い夫婦関係はそれだけで、幸福を引き寄せます。

伏羲と女禍の夫婦

伏羲と女禍の兄妹が夫婦になり世界は広がったとしています。
陰陽は 大本の元気 太極 創造主と様々に呼ばれている天が 陰陽に分かれたので、この世界の創造された万物 万象世界を陰陽で作られている宇宙の法則になり得ます。
古代中華の世界において、現代がこのような発展し、ミクロからマクロまで探求し、地上の隅々にこのように人々が溢れるとは考えていたのかは、わかりませんが、

伏羲と女禍が残した陰陽説は何百、何千年過ぎても残って、今現在、科学の目はミクロの世界を探求すると螺旋に絡まるDNAを見て、分子構造、原子構造を見て、陰陽思想の始まりに伏儀と女媧が説いた内容には、驚愕のまなこで見ざるおえません。
私たちが、このように陰陽思想と科学の接点を目の当たりにした時、長い歴史の中で削ぎ落とされ整理されてきた生活の中に真理を見つけてしまうのだと感じます。

八卦占いの元となった神話の住人 伏羲と女媧 神話の住人 伏羲(ふつぎ)と女媧(じょか) 人の歴史の中には、どうしても神話的、伝説的なものが多くふくまれます。文字の文化...

伏羲と女禍の兄妹が夫婦になり世界は広がった 創造された万物 
万象世界を陰陽で作られている宇宙の法則 科学の目でも分子構造、
原子構造も電子と分子の二重構造、DNAも螺旋に絡まる二重構造

【易経】坤為地 六四卦 易経 周易で観る八人家族の関係性   坤為地(こんいち) 六四卦における二番目に位置するのが坤為地(こんいち)となります。坤為地が表すものは、䷁ 陰爻(いんこう)が...
RELATED POST