坤為地(こんいち)

六四卦における二番目に位置するのが坤為地(こんいち)となります。
坤為地が表すものは、䷁ 陰爻(いんこう)が6爻(こう)揃って表しています。
陰爻(⚋)は太極が分かれたときに陽爻、陰交に別れた片割れです。性格は、陽爻の真逆、男性に対しての女性、オスの対してのメス、雄しべに対しての雌しべというように、真逆です。
しかし、陰爻がなければ陽爻は存在しません。分子において陰分子がなければ陽分子は存在せず。電子が存在しなければ、原子も存在しません。つまり陽爻にとって陰交はとても大切な存在であるといえます。

坤為地(こんいち)のイメージ
坤元亨。利牝馬之貞。君子有攸往。先迷後得主。
「坤」の時、 大いに通じる 。牝馬のように貞生であればよい。先頭に立てば迷い、主人を得れば良し

坤の卦の象徴は、母、大地、となります。大地は大きく広がり、不動に動かないように見えるが、そこには様々な命が生まれ、虹色に輝く色彩を放つ、乾為天が男性の胆力であるようにその胆力を受け止める畑の役割を果たすのが、
坤為地であるので、乾為天と同等のエネルギーを持っているのが坤為地であり、乾為天が豪胆であれば、坤為地は柔和であり、柔軟であると言える。これはどちらかが上位というわけではないことを、記憶して欲しい。
したがって、坤為地のもつイメージは、母であり、大地、柔和、柔軟、であり、その大地において、生命が生まれる包容力があるといえる。
坤為地(こんいち)の六爻
坤為地(こんいち)の六爻 下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陰、二陰、三陰、四陰、五陰、上陰と並んだ状態を坤為地(こんいち)といいます。

六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。

上陰 二頭の龍が戦い、流れる血は、黄色と黒色、頭を上げて、戦うことなく永く陰徳を積めば順調に行く。

五陰 五色において黄色は高貴な色、中央の色、腰に結んで、黄色い袴を履けば良い、人の上に立つことなく、美しく、坤の徳に当たればよく、大吉。

四陰 袋の口をしっかりと結んで、みだりに才智をひけらかすことなく。身を清めれば害するものはない。咎めるものもない。

三陰、優れて、才能を秘め、我が正道を守り、時節の到来を待てば、たとえ、誰からも認められなくても、天、王に従おう、ひたすらゴールを目指すが良い。

二陰 大地は限りなく広がり、東西南北に広がる、水平、垂直、広大な徳を備え、学べばすべてにいて順調である。

初陰 霧が降ります。擦れば、氷の世界。霜は陰の気が集まり、このように現象を観て、未来のために準備しなさい。

六四卦 リスト
