【易経】水風井(すいふうせい)六四卦 易経 周易で観る八人家族の関係性 六四卦、四八番
水風井(すいふうい)

六四卦の四八番目に位置するのが、水風井(すいふうせい)です。巽卦☴(そんけ)の上に坎卦☵(かんけ)が乗っかっている形になります。

上卦は、坎卦☵(かんけ)です。坎卦は、家族の中では、次男を表し八卦においては、水を表します。
下卦は、巽卦☴(そんけ)です。巽卦は、陰爻の上に陽爻が2段乗った形です。家族の中では、長女を表し、八卦においては風を表しています。
六十四卦の四十八番目に位置するのが、**「水風井(すいふうせい)」**です。 「井」とは、人々の暮らしの中心にある「井戸」のこと。時代が変わっても、場所が変わっても、変わることなくそこにあり、訪れるすべての人を潤す「変わらない愛の深さ」を教えてくれます。
巽卦の長女は風を表しそよそよとどんな隙間にも流れ込んでゆきます また坎卦の次男は水を表し緩やかに流れる水はどんな隙間にも流れてゆきます 風は優しく流れればそよ風ですが強く吹けば暴風になり、水は緩やかに流れば清水のようですが、大量に流れれば洪水のようにすべてを破壊します。この卦は、内なる感情、潜在意識において少ししか使わなければそれなりの効果しかないのですが、内面の力をうまくコントロールすれば、大いに活用できるものであると言えます。
人の潜在能力は、潜在意識を活用することで大きなパワーを生みます。井戸水は飲まなければ、その価値を見出すことがありません。井戸水が絶えず流れ汲めば、汲むほどに水があ触れ出さす無限の能力を秘めています。
水風井は、上が**「坎(かん):水」、下が「巽(そん):木・風」で成り立っています。 私たちの8人家族では、「次男(水)」と「長女(木)」**の触れ合いの姿です。
- 上卦(次男): 深い場所に湛えられた水。静かで、無限の可能性と知恵をその内に秘めています。
- 下卦(長女): 水を汲み上げる「釣瓶(つるべ)」となる木。相手の深い部分までスッと入り込み、良さを引き出す力を持っています。
次男が持つ深い優しさを、長女がしなやかな行動力で汲み上げ、家族のみんなに分け与えている情景です。
この卦が語る愛の物語は、**「不変の愛と、自己を整える大切さ」**です。
井戸は自ら動くことはありません。しかし、喉が渇いた人が訪れれば、いつでも冷たく清らかな水を提供します。家族の愛も同じです。派手なパフォーマンスはなくても、「いつでもそこにいてくれる」という揺るぎない安心感が、家族の心を支えます。
ただし、井戸の底に泥が溜まったり、釣瓶が壊れていたりしては、せっかくの愛を届けることができません。次男が自分の心を清らかに保ち、長女が自分の役割を丁寧に行う。お互いが「自分を整える」ことで、家族の愛という泉は、枯れることなく永遠に湧き出し続けるのです。
井とは
井(せい)は、邑(ゆう)を改めて、井を改めず、喪(うしなう)なく得るなし往来井を井とす」とあります邑は村里を示し、村人が何代変わろうとも、井戸は変わらず水を蓄え、人の命を育てます。水はふとの命の基本です、その命を育てるのが井戸なのです。それ故、枯渇することのない無限の効用と言えます。人の心、特に、意識しない無意識の潜在意識は、無限の存在と言えるので、この井は、人の心の無限の可能性を示しています。
緑豊かな木々に囲まれ、透き通った水を湛えた石造りの井戸の情景]
夏は冷たく、冬は温かい。 その水で顔を洗い、喉を潤すと、体の隅々まで愛が染み渡っていくようです。 そこには、作為のない、自然のままの「至福」があります。
水風井(すいふうせい)のイメージ
井。改邑不改井。无喪无得。往来井井。汔至。亦未繘井。羸其瓶。凶。
「井」の時、国や町が変わろうと井戸は変わらず、枯れずあふれることもなく行き来する人を潤すが、桶の縄が足りず桶が壊れては凶。
(キーワード) 役に立つ 必要
「井」は、井戸の井 役立る
国が変わろうと、街道にある井戸は枯れない限り、人を潤し、安らぎを与え、井戸の周辺に人垣ができます。毒を盛られ井戸が使えなければ、人も集まりません、井戸の使い方を知らなければ、のどを潤すことができません。道具が壊れていても同じことです。自分の内面を知らない、わからないでは、たとえ素晴らしいい水玉(すいぎょく)があつても役に立ちません。玉も磨かなければ光りません。心の動きを知り、役立つ使い方を知って利用すべきです。
水風井(すいふうせい)の六爻
水風井(すいふうせい)の六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陰、二陽、三陽、四陰、五陽、上陰と並んだ状態を、水風井(すいふうせい)のといいます。

六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。

上陰 井戸は、全ての人に汲ませるべきである独り占めして蓋をかけるようなことをしてはいけない。誠意があれば大吉。大成する

五陽 井戸は清く澄み、冷えた水が人の喉を潤わせ喜びに満ちる

四陰 井戸の内側に甃(しきがわら)を敷き詰めて、立派に改装する。咎めはない。

三陽 せっかく井戸を浚(さら)ったのに、誰も飲まない、心は悩み、悲しむ 汲めば清い水 この人を用いてともに、慶福を受ける

二陽 チョロチョロと湧く水 つりかごも壊れ水が漏れる。用いる人もいない

初陰 濁っていて、鳥さえも飲まない まして人が来て飲むこともない。古井戸である。世人に見捨てられる

