六四卦

【易経】天沢履(てんたくり)六四卦 易経 周易で観る八人家族の関係性

天沢履(てんたくり)

六四卦十番目に位置するのが、天沢履(てんたくり)となります。末娘☱兌卦(だけ)の上に父、☰ 乾卦(けんけ)が乗っかった卦となります。

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上卦は、乾卦☰(けんけ)です。乾卦は陽中の陽を表し、天を表し、家族の中では父を表しています。

下卦は、兌卦☱(だけ)です。兌卦(だけ)は陽爻を下に陰爻を上に据えた沢を表し、家族においては 末娘 三女を表しています。

天沢履(てんたくり)は末娘が、父である天として現れる乾卦(けんけ)を仰ぎ見ている姿ともいえます。幼い子にとって、大きなお兄さんやお姉さんが、叱られるのを見ながら、こんなことをしたらお父さんに叱られるのだなというのを経験上知っていきます。自分が最初ではなく上の兄弟を見て、世間に対しての対処法を知ることになります。

故に、天、父という存在に対して少なからずい畏敬の念を持って対応しますが、幼い末娘は自分に対する父の姿は、優しい存在でもあります。父は、長男、次男という男性に対する対応と長女、次女に対しての対応が大きく違いましてや、末娘に対しては、愛(め)でる愛情表現が大いに違います。子達に対しての愛情表現としては同じであってもその対応が大きく変わっていきます。

故に、虎の尾を踏む危険性を伴いながらも、末娘からすれば、この父は非常に優しく愛情深いことを知っているため、上の兄弟たちが怖くて言えないことも、おじけることなく純粋な思いで、言葉にし、行動を起こす大胆さをうちに秘めています。

有為(ゆうい)を示す上卦の乾卦(けんけ)に対し、従順を示す下卦の兌卦(だけ)が従っているように見えますが、これは、目上の者、経験者、上司の言葉や行動に素直に従い 先人の行いに対して敬意とともに、良き教訓を受けるための純粋さを示しています。

有為(ゆうい)を示すとは、有望、末に大きな仕事ができる優秀な人材やその能力を表します・

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履とは

踏む、実行することを示しています。易経には、履虎尾不咥人(Lǚ hǔwěi bù xì rén)とあります。直訳すれば、虎の尾を踏むも食らわず、となります。

寝ている虎であっても不意に尾を踏まれれば、踏んだ人に襲い掛かります。しかしこの履の中には、不意に尾を踏まれても、取って食われることはなく、危険を承知で入っていっても初めは危険であると思われたことも、信念をもって着実に進むことで必ず目的が達成することを示しています。

履の卦は柔が剛に従う、幼い子が親の愛に従う姿です。子は大きくなるまで、大人に守られて育たなければなりません。幼子は、親の愛に喜んで従います。兌卦(だけ)の兌は喜びや素直さ、純粋を表す幼い子供の心を表しています。純粋に信じ、幼いときに立てた願いは志として、子の心にまっすぐに立つなら、成し遂げられ、虎の尾を踏む危険な場合でも、かみ殺されることはなく。剛健中正(ごうけんちゅうせい)晴れ渡る純粋な心を真ん中において進めば徳を示すでしょう。

天沢履(てんたくり)のイメージ

履虎尾。不咥人。亨。
「履」の時、虎の尾を履む危険はあるが、人を襲うことはない。通じる

「履」は人としていつも踏むべき道理を示しています。
虎の尾を踏むというのは、恐怖でしかない。礼節を重んじないことに対しての警告です。
親は親の立場、会社での自分の立ち位置、家庭での節度、自然界の法則は、より大きなもののために身を尽くす奉仕が循環した世界です。小さいものは大きなもののために、大きなものは、全体のために、お互いの奉仕が形を成しています。また、より大きなものは小さいものを包み込む責任を持っています。決して弱肉強食ではありません。道理を通しながらも柔和,同和の精神が必要であると言えます。

天沢履(てんたくり)の六爻

天沢履(てんたくり)の六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陽、二陽、三陰、四陽、五陽、上陽と並んだ状態を、天沢履(てんたくり)と言います。

六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。

上陽 過去の実践を顧みて、未来の吉凶を考察しなさい。出処進退(しゅっしょしんたい)みな 大吉を得る。最終的に笑えたなら大いなる慶福(けいふく)に恵まれる。

五陽 独断専行’どくだんせんこう)は、正しくとも危うい。それが可能であると分かっていたとしても慎んで行動すべし。

四陽 虎の尾を踏む危険をあえて行いながらも、慎重さを失わなければ最後には目的を果たせる。一歩出る勇気がその後の立ち位置を変える。

三陰 争いで手足、隻眼(せきがん)でありながら、人並み以上の脚力、視力があるとうぬぼれる者とは行動を共にできない、自己の能力を過信して虎の尾を踏めばがっぷりとやられてしまう。剛強(こうきょう)の強がりは長続きしない。自らの非才(ひさい)を自覚しなければ凶。

二陽 ひとり大道を行く。誘惑や喧嘩、騒動に心を乱すことなく正道を進んでゆけば、吉

初陽 純粋な心で 子供のようにあるがままの心で、ひとり我が道を行え。進んで実践すればとがめることはない。

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64卦

周易 上経 30卦

NO六爻上卦下卦
1乾為天(けんいてん)☰ 乾 ☰ 乾
2坤為地(こんいち)☷ 坤☷ 坤
3水雷屯(すいらいちゅん)☵ 坎 ☳ 震
4山水蒙(さんすいもう)☶ 艮 ☵ 坎
5水天需(すいてんじゅ)☵ 坎 ☰ 乾
6天水訟(てんすいしょう)☰ 乾 ☵ 坎
7地水師(ちすいし)☷ 坤 ☵ 坎
8水地比(すいちひ)☵ 坎☷ 坤
9風天小畜(ふうてんしょうちく)☴ 巽☰ 乾
10天沢履(てんたくり)☰ 乾 ☱ 兌
11地天泰(ちてんたい)☷ 坤 ☰ 乾
12天地否(てんちひ)☰ 乾 ☷ 坤
13天火同人(てんかどうじん)☰ 乾 ☲ 離
14火天大有(かてんたいゆう)☲ 離 ☰ 乾
15地山謙(ちざんけん) ☷ 坤 ☶ 艮
16雷地豫(らいちよ)☳ 震 ☷ 坤
17沢雷随(たくらいずい)☱ 兌 ☳ 震
18山風蠱(さんぷうこ)☶ 艮 ☴ 巽
19地沢臨(ちたくりん)☷ 坤 ☱ 兌
20風地観(ふうちかん)☴ 巽 ☷ 坤
21火雷噬嗑(からいぜいこう)☲ 離 ☳ 震
22山火賁(さんかひ)☶ 艮 ☳ 震
23山地剥(さんちはく)☶ 艮 ☷ 坤
24地雷復(ちらいふく)☷ 坤 ☳ 震
25天雷无妄(てんらいむぼう)☰ 乾 ☳ 震
26山天大畜(さんてんたいちく)☶ 艮 ☰ 乾
27山雷頤(さんらいい)☶ 艮 ☳ 震
28沢風大過(たくふうたいか)☱ 兌☴ 巽
29坎為水(かんいすい)☵ 坎 ☵ 坎
30離為火(りいか)☲ 離 ☲ 離

周易 下経 34卦

NO六爻上卦下卦
31沢山咸(たくざんかん) ☱ 兌 ☶ 艮
32雷風恒(らいふうこう)☳ 震☴ 巽
33天山遯(てんざんとん) ☰ 乾☶ 艮
34雷天大壮(らいてんたいそう) ☳ 震 ☰ 乾
35火地晋(かちしん)☲ 離 ☷ 坤
36地火明夷(ちかめいい) ☷ 坤 ☲ 離
37風火家人(ふうかかじん)☴ 巽 ☲ 離
38火沢睽(かたくけい)☲ 離 ☱ 兌
39水山蹇(すいざんけん)☵ 坎 ☶ 艮
40雷水解(らいすいかい)☳ 震 ☵ 坎
41山沢損(さんたくそん)☶ 艮 ☱ 兌
42風雷益(ふうらいえき)☴ 巽 ☳ 震
43沢天夬(たくてんかい)☱ 兌 ☰ 乾
44天風姤(てんぷうこう)☰ 乾 ☴ 巽
45沢地萃(たくちすい)☱ 兌☷ 坤
46地風升(ちふうしょう) ☷ 坤☴ 巽
47沢水困(たくすいこん) ☱ 兌☵ 坎
48水風井(すいふうせい) ☵ 坎 ☴ 巽
49沢火革(たくかかく) ☱ 兌 ☲ 離
50火風鼎(はふうてい) ☲ 離 ☴ 巽
51震為雷(しんいらい) ☳ 震 ☳ 震
52艮為山(ごんいさん)☶ 艮 ☶ 艮
53風山漸(ふうさんぜん) ☴ 巽 ☶ 艮
54雷沢帰妹(らいたくきまい) ☳ 震 ☱ 兌
55雷火豊(らいかほう)☳ 震 ☲ 離
56火山旅(かざんりょ) ☲ 離 ☶ 艮
57巽為風(そんいふう)☴ 巽 ☴ 巽
58兌為沢(だいたく) ☱ 兌 ☱ 兌
59風水渙(ふうすいかん)☴ 巽 ☵ 坎
60水沢節(すいたくせつ) ☵ 坎 ☱ 兌
61風沢中孚(ふうたくちゅうふ)☴ 巽 ☱ 兌
62雷山小過(らいざんしょうか) ☳ 震 ☶ 艮
63水火既済(すいかきせい)☵ 坎 ☲ 離
64火水未済(かすいびせい)☲ 離 ☵ 坎
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