沢火革(たくかかく)

六四卦の四九番目に位置するのが、沢火革(たくかかく)です。離卦☲(りけ)の上に、兌卦☱(だけ)が乗っかっている形になります。

上卦は、兌卦☱(だけ)です。兌卦(だけ)は陽爻を下に陰爻を上に据えた卦で、家族においては 末娘 三女を表して八卦においては、沢を表します。
下卦は、離卦☲(りけ)です。離卦は両サイドに陽爻を持ち陰爻が陽爻に包まれた形となり、火を表し、家族のなかでは次女を表します。
人は無意識のうちに、自分の周囲に安心、安全を求めます。安心安全とは、今の自分がいる場所に変化をもたらす場合 安心安全ではなく不安や恐怖を感じて動けなくなるのです。新しい環境を得ようとする場合、変革を起こそうとする場合、今の環境や場所から離れなければなりません。沢火革(たくかかく)の革はまさに、革命を勧める卦です。これは、今の現状に限界を感じ、脱皮するものです。爬虫類が脱皮をしなければ死にます 蟹が脱皮を失敗すれば自分の古い革に押し込まれて生きることができません。現状に満足していれば、改革は必要ないのかもしれません。あたりを見渡して、あなたと、あなたに関わる家族が環境の変革を求めている場合、今の環境から抜け出して行かなければなりません。一人で生きていたのに家族が増えた場合、住んでる家を手放すか引っ越すことも検討するでしょう。職場の環境やあなたの生活水準を高めるために環境を変えることもあるでしょう。
この沢火革(たくかかく)は、古いもの、形骸化したものにこだわっていないか、伝統、習慣において、マンネリに陥っていないのか、安心安全という居心地のいい場所から、抜け出していくべき時期なのかもしれません。今現在が良くても、未来において あのとき行動していればと思わないためにも、変革のときは今である。
革とは
「革」は革命、変革
現状に満足できない状況において、変革はされる。自分を変えるのは勇気がいる猛進して燃えられるものでもなく。変革するにはそれに合う思想が必要になる。ただ単に変わりたいでは変われない、変わった自分を設計し思考し進むから信頼が得られる。暴力による変革は不安と恐怖が支配する、革命を起こすためには信頼を得るにふさわしい自分を目指す。一皮むけることが必要。この卦は、変われるとき、変わらなければならない時現れる。
沢火革(たくかかく)のイメージ
革。巳日乃孚。元亨利貞。悔亡。
「革」の時、改める日に改めれば信頼が得る。大いに通じる。貞 正であればよい。悔いない。