中華五術

【風水】風水の景観を知る。山や川の形を知り、気をあやつる原則

風水の景観を知る。巒頭法

古代中華において風水草創期は、風水は、風水と呼ばず、 堪輿 (かんよ)と呼ばれていました。 堪輿の 堪 は、天を表し、 堪輿 の 輿は、地を表していました。 堪輿、のちに風水と呼ばれますが、風水は、龍脈と水にあります。気を貯める蔵風と気を収める得水により、気分の良い環境を作ってゆきます。
その中で気をつけたいのが(美しさ)です。山並みの美しさは、男性的強さであったり、柔らかい女性の姿にも似ています。

創造主が人を造ったとき、自分に似せて人を作り、アバラより女性を作ったと聖書にありますが、創るたびに「よし」とされたというのを見ても、美しさは、人に感動を与えます。
景観が良いというのは、良い気が流れているとも言えます。良い気か悪い気化を判断するとき私達の周りが美しいか、美しくないかによってもわかります。

この風水の基本は、天地と人に同じく流れる気を扱う選地法です。
山奥の地中深くからわく地の気が山並みを流れに流れ、龍のごとくうごめき、平地の穴から出てきた膨大なエネルギーを蓄える豊かな地を探し出す選地法です。
それは、景観として現れるものを探し出すことです。風水の景観として現れるわけです。

地中に流れる気は、表面に気の型として現れます。山の形はその気の形が、目に見える姿として現れたと観ます。

骨相や、手相という相も人の内面、心の形が表に出たものとして観ます。内因は、外因になり、内面は形状として現れるということは、現代の科学でも言われているように、心に感じるものは体に現れるように、地球の地下で起こることは、表面に現れてくることを古代の人々も経験を通じて知っていたのでしょう。

五星正圖(ごせいせいず)

山の形を見て五行にあらわした図のことを言います。
山並みや、案山、祖山 父母山 連山をみて判断します。 山の形から受ける影響が、自分の気と合うのか、判断するときに見るものです。ここで表す山の形は、目で見たそのものをどう見るかという巒頭(らんとう)に分類されます。

山と川の景観

木気が 景観に現れる

陰陽五行の気 木気が地中より天に向かって発するエネルギーが風水の景観として発する場合。木気は内より、四方八方にひろがるエネルギーです。大樹が、天に向かい伸びるように広がりながら伸びていくエネルギーです。街中でで見るビルのように上に伸びながら広がりる長方形の形として現れます。山としては、角のない滑らかな形として現れた山として現れます。 (尖員) 川としては、なだらかな曲線を帯びています。道も同じです。

木形 尖員

木形の川

なだらかな曲線をえがきながら流れています 緩やかに川の水は流れています。
曲線が細長く流れます。

火気が 景観に現れる

陰陽五行の気 火気が地中より天に向かって発するエネルギーが風水の景観として発する場合。 火気は、下から上に燃え上がる炎のエネルギーです。太陽が燃え盛る時、炎が上昇するようにギザギザした岩肌を表します。街中で見る建物で言うなら先の尖った寺院や、東京タワーテレビ塔のような三角形として現れます。 山としては、 尖った岩山の形として現れます。( 尖直 )川は、角度がある丸みの少ない形としてあらわれます。道も同じです。

火形 尖直
火のエネルギー上昇

火形の川

角度が急激にまわっていて丸みがない形をしています。大雨が降ると激しく荒れます。

土気が 景観に現れる

陰陽五行の気 土気が地中より天に向かって発するエネルギーが風水の景観として発する場合。 土気は、内側に循環するエネルギーです。 土が固められるように固く角張った。どっしりとした低い形を表します。街中で見る建物で言うなら、なだらかな屋根を持つ平屋建ての古民家のような正方形として現れます。 山としては、 四角いどっしりとした低い山として現れます。( 方平 )川は、川の横に層土が連なり深い谷であったり渓谷に現れ、直線に出ます。道としては高いビルの前の直線道路です。

土形 方平
土のエネルギー循環

土形の川

直線的ではありますが、側面に土層が連なり渓谷を作っています。

金気が 景観に現れる

陰陽五行の気 金気が地中より天に向かって発するエネルギーが風水の景観として発する場合。 金気は、集約するエネルギーです。外から内に集まる釣り鐘ににた丸みをおびた形で現れます。街中で見る建物で言うなら、東京ドームやyahooドームといった丸みを帯びた形として現れます。 山としては、 釣り鐘の様に丸い山として現れます。( 金形 高い金型 太陽 低い金型 太陰)川は、釣鐘を平らにした曲線で現れ、単独で現れます。大きな釣鐘は太陽 小さい釣鐘は太陰です。道も同じです。

金形 高い金型 太陽 
金のエネルギー集約

金形の川

釣鐘状に流れ、内側に緩やかな気をため込み短い釣鐘型は太陰 深く長いのが太陽となります。

水気が 景観に現れる

陰陽五行の気 水気が地中より天に向かって発するエネルギーが風水の景観として発する場合。 水気は、下に流れるエネルギーです。 下に引っ張る力が強いため内に内に沈んでゆくので、曲線やくぼみが強く形に現れます。街中で見る建物で言うなら、連なる家々が凸凹と曲線をつくる形として現れます。 山としては、曲線的な山並み 連峰として現れます。( 如蛇行 )川は、蛇がうねっているようにくねくねと連なる姿が連続に現れます。道も同じです。

水形 如蛇行
水のエネルギー下降

水形の川

なだらかにくねくねといくつかの湾曲を繰り返し流れています。木卦よりも短く連なります。

治水工事と五行

景観を見る中で、山にも五行に分類する山並みがあり、川や沢にも五行に分類されるものがあります。特に現代では、風が良く動くのがどこかと言えば、生活道路がとてもよく風が動くため、道路は、川と同じ作用があると考えられます。

風水とは何でしょう。

風水とは、景観選択の学問

陰宅風水は、いかにいい場所にお墓をつくるかという先祖に対する儀礼の学問ですし、陽宅風水は、いかに良い生活をするかという環境を選択する学問です。学問と言ったのは、経験や、考察を重ねて何千年と研究されて伝承されてきたからです。ただ、研究はされてきましたが、天と地の法則を見つけ出し、この風水を実践すると天下が取れると信じられてきたため、伝承として残された秘法中の秘法であるので、ときの王家しか使えないので、その技術は、世間一般に広げることが禁止されていました。
ただ、時代の間に、管輅郭璞楊筠松のように、風水を使い人を助ける仙人のような人物が出ているため、部分的な伝承が残ってしまいました。

風水とは、気を扱う学問

郭璞の「葬書」には、風水の説く「気」が存在していて、地勢(ちせい)としての大地に流れる大いなる「氣」の流れも見つつ良地を探索していきます。そこには、大地に流れる「気」は、その地勢、地形が反映して形として現れていると見ているのです。

郭璞

經曰氣乘風散 界水則止 、
古人聚之、使不散行之、使有止、故謂之風水、
風水之法、得水為上、藏風次之 、

気は風に乗じて散じ、水に界れば(さわれば)即ち止まる。古人はこれを聚めて(あつめて)散ぜしめず、これを行いて止めるあり、故にこれを風水という」風水の法は、水を得ることが優先され、風を貯えるのを次とする

風水の、有名な「葬書」の一節です。
気は、風にあたると散ってしまうので、水にとどめなさいよと言っているのです。

風水の景観を知ってみると、見えない気という膨大なエネルギーが、大地を造り、大地を動かしています。陰陽五行で表す気にもさまざまに種類があり、五行、木火土金水のなかにも陰陽は含まれていて、すべての気という生命エネルギーは、地上に出てくるとき、気のエネルギーが形として出てきます。

景観から読む気

崑崙山脈から、大地を流れる気のエネルギー気脈のルートを龍脈(龍)といいます。
龍脈がうねりながら表に出てくる場所を穴と言います。人の体でいうツボのようなものです。 特に良いツボや良い気がたまる場所を明堂と言います。
明堂を囲み流れてくる背後の山を玄武山、玄武、座山と言います。
明堂を囲み左右の山並みを砂(さ)といい青龍山 青龍 白虎山 白虎と言います。


玄武山より流れた気脈のエネルギーが流れていく方向、に渡す方位を朱雀山、朱雀と言います。気は風に乗じて散りますが、水に触れば水に溶けてとどまります。
そのとどまった水のことを朱雀水、朱雀といい
気が人に良い影響を与える場所を四神相応の地,洞天福地と言います。

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