【易経】山風蠱(さんぷうこ)六四卦 易経 周易で観る八人家族の関係性 六十四卦 十八番
山風蠱(さんぷうこ)

六十四卦の十八番目に位置するのが、山風蠱(さんぷうこ)。長女 ☴ 巽卦(そんけ)上に幼い男の子三男、☶ 艮卦(ごんけ)が乗っかった形になります。

上卦は、艮卦☶(ごんけ)です。艮卦は陰爻2段の上に陽爻が乗った形で、家族においては末っ子 三男をあらわします。八卦においては山を表しています。
下卦は,巽卦☴(そんけ)です。巽卦は、陰爻の上に陽爻が2段乗った形です。家族の中では、長女を表し、八卦においては風を表しています。
六十四卦の十八番目に位置するのが山風蠱(さんぷうこ)です。この卦は、静かな山の下で風が滞り、器の中のものが少しずつ形を変えていく、いわゆる「停滞」や「刷新」の必要性を表しています。愛の物語において、この卦は決して悲しいものではありません。それは、家族が長い時間を共にする中で、知らず知らずのうちに溜まってしまった心の埃を払い、絆をより純粋なものへと「手入れ」する、慈愛に満ちた再生の儀式なのです。八人の家族が、古くなった愛の作法をどのように見つめ直し、新しい風を吹き込んでいくのか。その真心の物語を紐解いていきましょう。
山風蠱(さんぷうこ)は文字が表すように山のしたに風が吹き抜けることを表していますが、爽やかな風ではなく山の木々を荒らし、吹き抜けた後は、木の葉が溜まり腐ったさまとも言えます。家族としては、歳をとった女性が若い男性を色恋で口説く状態であるとも言われています。
また、長女の上に三男が乗っかっているこの山風蠱(さんぷうこ)という卦は、幼い男の子が、母親に対する愛情とは違う思いを抱いています。学生が、若い女性の先生を恋し、あウィ恋であれば問題がないのですが、その思いが強く現れ、自分のものにしたいという願望が膨張し、自分を抑えられないことで起こる衝動は、手がつけれなくなります、精神的に幼い人の中には、年齢を取っていても、自分を制御できず、寝たい、たべたい、やりたいというような三大欲をストレートに表し、自分の力量とか経済力を全く考えられない幼い精神力のゆえに、自らを奈落に落とし込む、心が腐ってゆく様とも言えます。このように、自制できないまま、大人の女性を求めていくとき、

その状態は、腐敗した状態、犯罪を犯しても、その罪が理解できない幼さを含んでいるため、山風蠱(さんぷうこ)という、卦が現れたら、自己の周り、自己の心のうちにある鬼心を自覚すべき時でしょう。 非常に危険な状態とも言えます。
この卦は、どっしりと動かない「山」である三男の下に、本来は自由に吹き抜けるはずの「風」である長女が潜んでいる姿を象徴しています。山が風を遮ってしまうため、空気は淀み、中にあるものが少しずつ傷んでしまう。家族の中で言えば、長女が抱える細やかな気遣いや悩みが、周囲の無理解や「当たり前」という固定観念(山)によって行き場を失い、心の中に澱(おり)のように溜まっている状態を指します。
しかし、三男という山は、ただ道を塞いでいるのではありません。彼は「信念」の象徴です。長女が守り続けてきた家庭の平穏の中に潜む「綻び」に気づき、それを正そうとする強い意志がここにあります。年長の姉を支え、家族の空気を入れ替えるために立ち上がる、若き力と深い慈しみの出会いが、この山風蠱の物語の出発点なのです。
愛の解釈:心の澱を清める「再生の作法」
山風蠱における「愛の作法」とは、放置されてしまった問題から目を背けず、勇気を持って「お掃除」をすることにあります。
自然現象と家族の触れ合い
山に遮られた谷間では、風が吹かないために霧が立ち込め、地面には苔や虫が湧きやすくなります。これを家族に置き換えると、長年の「甘え」や「言葉足らず」が原因で、互いへの敬意が少しずつ削られているような場面です。長女が一人で家事を抱え込み、それが当たり前になって感謝の言葉が消えてしまった食卓。それはまさに、愛が「蠱(腐敗)」し始めているサインかもしれません。
そんな時、三男が「お姉ちゃん、いつもありがとう。今日は僕がやるよ」と風穴を開ける。あるいは父と母が「最近、少し慢心していたね」と語り合う。こうした「愛の修正」こそが、山風蠱が教える真心の作法です。腐ったものを捨てるのではなく、腐らせてしまった自分たちの「愛し方」を丁寧に洗い直すことで、絆は以前よりもずっと強く、清らかなものへと生まれ変わります。
蠱(こ)とは、
山風蠱(さんぷうこ)で特質(とくしつ)すべきは、蠱(こ)の文字です。意味としては、(腹の中の虫)(虫がつく)となりますが実際の無視とゆうよりは、腹に一物(いちもつ)もつ純粋さとはかけ離れ皿の上の食べ物に虫がついて腐敗が荒んでいると言えます。

腐敗したものは捨てるか、腐った部分を捨てるしかありません。人の体が腐ると言えば、血液循環が悪く皮膚が腐れば取り除かなければなりませんし、心の中が腐れば、腐った部分を切り離すためには、住んでいる環境から逃げて、良い環境に身を置き、変化しなければなりません。蠱(こ)とは、何事においても腐敗が進む状態です。
「蠱(こ)」という字は、皿(さら)の上に三匹の虫が乗っている姿を描いています。これは、器の中の食べ物を放置したために虫が湧き、腐ってしまった状態を象徴しています。
家族という「器」の中に、愛という名の栄養を注ぎ続けても、風通しが悪ければそれは毒にさえなり得ます。しかし、この字は「禍(わざわい)」を報せるだけでなく、それを「詳らかにする(明らかにする)」ことで解決の緒が見えてくることも示唆しています。隠されていた汚れを日の下にさらし、真心の言葉で器を磨き上げる。山風蠱は、私たちに「愛のメンテナンス」の大切さを教えてくれているのです。
山風蠱(さんぷうこ)のイメージ
蠱。元亨。利渉大川。先甲三日。後甲三日
「蠱」の時、大いに通じる。大川を渡っても良い。三日前に準備をし、三日後には争い が終結するため、腐敗を取り除くべし。
「蠱」は腹の虫。虫がつく、腐る。
魅力や、つやをもって惑わす力を持つている、腐ってしまっては取り返しがつかない、準備する必要性がある時期、腐敗の全長は、色恋沙汰という形で現れ、腐り始める。問題は早く見つけて対処すべきである。物を廃棄し環境を整えれば、進んでもよい。
身の回りを整理し、処分を早めると吉。
山風蠱(さんぷうこ)の六爻
山風蠱(さんぷうこ)の六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陽、二陽、三陽、四陰、五陰、上陽と並んだ状態を山風蠱(さんぷうこ)といいます。

六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。

上陰 先甲三日、後甲三日、準備を怠ることなく。自信と確信を持ち、後片付けも整備良く行うあなたの行いは、周りのあらゆる人の利益となる。

5陽 父の困りごとを処理する。今まで煮えて能力が大いに役立ち潜在的能力が発揮され父の意を受け、弊風(へいふう)を一新として、賞賛を得る。

四陽 父の困りごとに対し、傍観をし、自分には関係ないと手さえ出さない、志を得られず。

三陰 父の困りごとを処理し、やりすぎて やや後悔するが大きな咎めはない。

二陰 母の困りごとを処理する。中庸、中道を守り、臨機応変に対応し、原則、一辺倒は良くない。

初陽 父の困りごとを処理する、。よく意を受けて、改革する子であるならば、咎めはない。困難危険を伴うが、成し遂げれば、吉となる。
変卦:愛が動く、変化の法則
易経が説く「変易」は、万物が絶えず流動し、愛もまた変化を通じて完成に向かうことを教えています。山風蠱が示す「刷新」のプロセスも、一つのきっかけに過ぎません。その変化をどのように受け止めるかが、愛の習得における大切な鍵となります。
変化は、私たちが古い皮を脱ぎ捨て、より強固な徳を身につけるための「愛の修正」なのです。
哲学の提示:変化は「真実の目覚め」
なぜ、停滞を意味する山風蠱から変化が起こるのでしょうか。それは、淀んだ水が新しい川の流れを求めるように、私たちの魂が「本来の輝き」を取り戻そうとするからです。変化は不吉な予兆ではなく、あなたがより誠実に生きるための「機(きっかけ)」です。変化を受け入れることで、澱んでいた愛は再び清流となって流れ出します。
人生の浮き沈みと愛の修正
- 行き詰まりの時の変化: 「これまでのやり方ではいけない」という行き詰まりは、愛が間違った方向へ向かっていることを知らせる警告です。その変化を通じて、私たちは「謙虚さ」という愛を再学習します。
- 決断の時の変化: 思い切って古い因習を断ち切るとき、一時的な孤独を感じるかもしれません。しかし、それは「自分自身を愛し、真実に生きる」という、より高いレベルの愛を習得するためのプロセスです。
変化はすべて、私たちが愛の欠落を埋め、家族と共に本当の幸福へと歩むための慈悲深い導きなのです。
具体的な変化の提示:初爻が動く時
ここでは、山風蠱の物語が刷新へと動き出す最初の瞬間、初爻(初六)が動いた場合を想定してみましょう。
- 変化後の卦の番号: 第二十六番
- 変化後の卦の名前: 山天大畜(さんてんだいちく)
- 運気の具体的な変化: 「古い弊害の刷新」から「大いなる徳の蓄積」へ
山風蠱の初爻は、父の代から続く問題を正し始める「改革の緒」でした。しかし、この爻が動いて「陽」に変わると、下卦が「天(乾)」となり、山の下に天の大きな力が蓄えられる「山天大畜」へと変容します。
これは、今まで「問題を解決しよう」と苦心していたエネルギーが、一転して「素晴らしい徳や才能を自分の中に積み上げる」という、非常に力強く充実したステージへと移行することを意味します。愛の修正としてのメッセージは、「刷新のための努力は十分に実を結び始めました。今は外側を直すことよりも、新しくなった自分の中に、家族を支えるための知恵と徳をどっしりと貯えなさい。内なる力を蓄えることが、次なる大きな飛躍への最良の道です」というものです。
64卦
周易 上経 30卦
| NO | 六爻 | 上卦 | 下卦 |
| 1 | 乾為天 (けんいてん) | ☰ 乾 | ☰ 乾 |
| 2 | 坤為地(こんいち) | ☷ 坤 | ☷ 坤 |
| 3 | 水雷屯(すいらいちゅん) | ☵ 坎 | ☳ 震 |
| 4 | 山水蒙(さんすいもう) | ☶ 艮 | ☵ 坎 |
| 5 | 水天需(すいてんじゅ) | ☵ 坎 | ☰ 乾 |
| 6 | 天水訟(てんすいしょう) | ☰ 乾 | ☵ 坎 |
| 7 | 地水師(ちすいし) | ☷ 坤 | ☵ 坎 |
| 8 | 水地比(すいちひ) | ☵ 坎 | ☷ 坤 |
| 9 | 風天小畜(ふうてんしょうちく) | ☴ 巽 | ☰ 乾 |
| 10 | 天沢履(てんたくり) | ☰ 乾 | ☱ 兌 |
| 11 | 地天泰(ちてんたい) | ☷ 坤 | ☰ 乾 |
| 12 | 天地否(てんちひ) | ☰ 乾 | ☷ 坤 |
| 13 | 天火同人(てんかどうじん) | ☰ 乾 | ☲ 離 |
| 14 | 火天大有(かてんたいゆう) | ☲ 離 | ☰ 乾 |
| 15 | 地山謙(ちざんけん) | ☷ 坤 | ☶ 艮 |
| 16 | 雷地豫(らいちよ) | ☳ 震 | ☷ 坤 |
| 17 | 沢雷随(たくらいずい) | ☱ 兌 | ☳ 震 |
| 18 | 山風蠱(さんぷうこ) | ☶ 艮 | ☴ 巽 |
| 19 | 地沢臨(ちたくりん) | ☷ 坤 | ☱ 兌 |
| 20 | 風地観(ふうちかん) | ☴ 巽 | ☷ 坤 |
| 21 | 火雷噬嗑(からいぜいこう) | ☲ 離 | ☳ 震 |
| 22 | 山火賁(さんかひ) | ☶ 艮 | ☳ 震 |
| 23 | 山地剥(さんちはく) | ☶ 艮 | ☷ 坤 |
| 24 | 地雷復(ちらいふく) | ☷ 坤 | ☳ 震 |
| 25 | 天雷无妄(てんらいむぼう) | ☰ 乾 | ☳ 震 |
| 26 | 山天大畜(さんてんたいちく) | ☶ 艮 | ☰ 乾 |
| 27 | 山雷頤(さんらいい) | ☶ 艮 | ☳ 震 |
| 28 | 沢風大過(たくふうたいか) | ☱ 兌 | ☴ 巽 |
| 29 | 坎為水(かんいすい) | ☵ 坎 | ☵ 坎 |
| 30 | 離為火(りいか) | ☲ 離 | ☲ 離 |
周易 下経 34卦
| NO | 六爻 | 上卦 | 下卦 |
| 31 | 沢山咸(たくざんかん) | ☱ 兌 | ☶ 艮 |
| 32 | 雷風恒(らいふうこう) | ☳ 震 | ☴ 巽 |
| 33 | 天山遯(てんざんとん) | ☰ 乾 | ☶ 艮 |
| 34 | 雷天大壮(らいてんたいそう) | ☳ 震 | ☰ 乾 |
| 35 | 火地晋(かちしん) | ☲ 離 | ☷ 坤 |
| 36 | 地火明夷(ちかめいい) | ☷ 坤 | ☲ 離 |
| 37 | 風火家人(ふうかかじん) | ☴ 巽 | ☲ 離 |
| 38 | 火沢睽(かたくけい) | ☲ 離 | ☱ 兌 |
| 39 | 水山蹇(すいざんけん) | ☵ 坎 | ☶ 艮 |
| 40 | 雷水解(らいすいかい) | ☳ 震 | ☵ 坎 |
| 41 | 山沢損(さんたくそん) | ☶ 艮 | ☱ 兌 |
| 42 | 風雷益(ふうらいえき) | ☴ 巽 | ☳ 震 |
| 43 | 沢天夬(たくてんかい) | ☱ 兌 | ☰ 乾 |
| 44 | 天風姤(てんぷうこう) | ☰ 乾 | ☴ 巽 |
| 45 | 沢地萃(たくちすい) | ☱ 兌 | ☷ 坤 |
| 46 | 地風升(ちふうしょう) | ☷ 坤 | ☴ 巽 |
| 47 | 沢水困(たくすいこん) | ☱ 兌 | ☵ 坎 |
| 48 | 水風井(すいふうせい) | ☵ 坎 | ☴ 巽 |
| 49 | 沢火革(たくかかく) | ☱ 兌 | ☲ 離 |
| 50 | 火風鼎(かふうてい) | ☲ 離 | ☴ 巽 |
| 51 | 震為雷(しんいらい) | ☳ 震 | ☳ 震 |
| 52 | 艮為山(ごんいさん) | ☶ 艮 | ☶ 艮 |
| 53 | 風山漸(ふうさんぜん) | ☴ 巽 | ☶ 艮 |
| 54 | 雷沢帰妹(らいたくきまい) | ☳ 震 | ☱ 兌 |
| 55 | 雷火豊(らいかほう) | ☳ 震 | ☲ 離 |
| 56 | 火山旅(かざんりょ) | ☲ 離 | ☶ 艮 |
| 57 | 巽為風(そんいふう) | ☴ 巽 | ☴ 巽 |
| 58 | 兌為沢(だいたく) | ☱ 兌 | ☱ 兌 |
| 59 | 風水渙(ふうすいかん) | ☴ 巽 | ☵ 坎 |
| 60 | 水沢節(すいたくせつ) | ☵ 坎 | ☱ 兌 |
| 61 | 風沢中孚(ふうたくちゅうふ) | ☴ 巽 | ☱ 兌 |
| 62 | 雷山小過(らいざんしょうか) | ☳ 震 | ☶ 艮 |
| 63 | 水火既済(すいかきせい) | ☵ 坎 | ☲ 離 |
| 64 | 火水未済(かすいびせい) | ☲ 離 | ☵ 坎 |

