六四卦

【易経】山水蒙 六四卦 易経 周易で観る八人家族の関係性  

山水蒙(やますいもう)

六四卦四番目に位置するのが、山水蒙(さんすいもう)。


山は艮卦(ごんけ)三男坊 末っ子、若い男性を表しており、水は、坎卦、次男坊、青年としての若い男性を表し、水山蒙(さんすいもう)は、坎卦の上に、艮卦が乗っかった形です。次男が末っ子を肩車している姿です。

水雷屯(すいらいちゅん)は壮年と言える年齢のいった長男が、青年と言える次男を肩車しているので、プライドが邪魔した卦でありましたが、この山水蒙(さんすいもう)は青年が幼い末っ子を肩車した形ですので、感情的に、プライドもなく 素直に末っ子を可愛がる次男であるため、愛情が先に進んだ卦といえます。そのため、次男(坎卦)は素直に末っ子艮卦(ごんけ)に愛情を降り注ぎ、末っ子艮卦(ごんけ)は次男(坎卦)に甘えているといえます。

未成熟な末っ子を導く、次男の姿が見て取れるのが、水山蒙(さんすいもう)と言うかたちとして現れました。故に、

まだ世間を知らない幼い末っ子を抱きかかえて知恵や知識を教えてあげたいし、人を愛することを身をもって教えている青年としての清々しい次男に、末っ子が、素直に受けている姿です。山水蒙(さんすいもう)の蒙は、蔓草(つるくさ)の一種で、樹にはびこりつながるツタなので、末っ子が、次男から多くのことを学び、また、次男は、幼い頃の自分を末っ子に照らし合わせて、過去を思いながらも、未来に伸びる末っ子の可能性に対し嬉々とした喜びを感じています。

若さは時として暴走しますが、正しく教育すれば、より良いことを吸収します。悪は教育しなくてもどれだけでも伸びていきますが、善は、良き指導者に会って正しく教育を受けなければ、人は善に生きることがありません。故に、あらゆる進歩のために、謙虚に学ばなければならないことを、水山蒙(さんすいもう)は示しています。



私達の心の中には、すべてのものが備わっていますが、我々の中に存在する無限の財宝を知るための方法は、謙虚に学び、育てていかねばなりません。山水蒙(さんすいもう)はそういった謙虚な心で学ぶことを勧めています。

(易経)に悪を遏めて善を揚げ、天の休命に順うとあり。
  良し悪し運不運は天(天帝、見えない宇宙の力)にある

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山水蒙(さんすいもう)のイメージ

蒙亨。匪我求童蒙。童蒙求我。初筮告。再三涜。涜則不告。利貞”
「蒙」の時、通じる。生徒が先生を求めて乞うのが本来の教育の姿である。最初の筮が告げる。再三は心を汚す。

蒙(もう)は無知蒙昧の蒙、若き頃に学ばず、放蕩(ほうとう)し親からの財産を散財することは決して褒められることではない、学びのときを忘れてはならず、学ぶための先生を求めるのが、生徒の本来の姿である。と言っている。また、この卦が気に入らないといって、再度、卦を見ることは、心に邪(じゃ)が残ることを行っている。学びの場に置いて、幼い子供は、素直に吸収する。愛情のない教育は、心を汚すゆえ、次男が、末っ子を見るように、未来の可能性を見据え、無限に広がる可能性を育てる愛情があってこそ、人は伸びる。
教育が必要なときに、必要なだけ、学びを求める生徒がいれば、」その心に答える先生でなければならず。その子に、わざわざ悪を植え付ける先生や、親はいないはずである。

もしそこで、悪を教える、先生や親であるなら、その心には、悪心が宿る。故に、「蒙」の時、通じるなら、影に日向に、大樹より、栄養を吸う蔓草(つるくさ)のように、栄養を与えてあげる場を表すべきであることを言っています。

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山水蒙(さんすいもう)の六爻

水山蒙(さんすいもう)の六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陰、二陽、三陰、四陰、五陰、上陽と並んだ状態を山水蒙(さんすいもう)といいます。

五徳とは、

古来より孔子が示した徳目であります。温良恭倹譲((おんりょうきょうけんじょう)を言い、穏やかで、つつましく、素直で、うやうやしく、つつましく、控えめ。
家和して万事なるともいえる。

六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。

上陽 あまりにも硬くなで厳格過ぎれば、周囲に害を与える。無知ゆえの老害である。高い地位になればうやうやしくあれ、自らを戒め、外部からの害を防ぐがよい、そうすることで、道が正され、導く方も、導かれる方も進むことができる。

五陰 どんなに年齢を過ぎても、たえず教えを請い幼子のごとく求めていくならその姿勢は吉となる。たとえ地位が高くとも、無知を知り、求めてゆけばよい。

四陰 一生涯、無知に苦しむ、それは、賢明な指導者に恵まれないからである。目先にのみとらわれ、ケチの極みである。

三陰 この女を、妻にしてはならない。金持ちとみれば誘いをかけ、色艶で惑わす。身持ちの悪いことはなはだしい。物事がうまくいかない。

二陽 何も知らない幼児を愛し、妻と語り合い、吉となる。母を助けることは陰徳、五徳でである。五徳は家庭が収まる秘訣ともなる。

初陰 無知からは、何にも生まれない。無知なものは刑罰をもって処罰するしかなく。規律、ルールは必要である。放任はただのケチなしぐさにすぎない。

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