地天泰(ちてんたい)

六十四卦の十一番目に位置するのが、地天泰(ちてんたい)です。父、☰ 乾卦(けんけ)の上に母 ☷ 坤卦が乗っかった卦となります。

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上卦は、坤卦☷(こんけ)です。坤卦は陰中の陰を表し、地を表し、家族の中では、母を表しています。

下卦は、乾卦☰(けんけ)です。乾卦は陽中の陽を表し、天を表し、家族の中では父を表しています。

六十四卦の十一番目に位置するのが地天泰(ちてんたい)です 。大地(母)が上に、天(父)が下に位置し、陰陽の気が最も理想的に混ざり合う「天下泰平」を象徴しています 。家族の心が一つに溶け合う「安泰」のステージです 。

家族の構成と象徴:天と地が交わる、父と母の至福

上に「地(坤)」、下に「天(乾)」が重なっています 。

下卦「乾(天)」:上昇し、地を潤す父

父は一番下で家族を支え、その情熱を上にある母や子供たちへと届けています 。

上卦「坤(地)」:下降し、天を受け入れる母

母は高い位置から家族を慈しみ、下から昇ってくる父の想いを丸ごと受け止めます 。二つのエネルギーが中央で交わる「最高のハーモニー」こそが家族愛の完成形です 。

地天泰(ちてんたい)において上卦が坤卦(こんけ)としての母が鎮座しその下にいる下卦である乾卦(けんけ)が父として押し上げている姿といえます。地の気(坤卦)は陰中の陰として緩やかに下に降りて行きますが、天の気(乾卦)は陽中の陽として上がってゆくがゆえにお互いを思いやり緩やかに下る気と緩やかに上る気が程よく混ざってゆくのが、この地天泰(ちてんたい)といえます。

これは、天地が秩序立ててお互いを思い近づく姿といえます。

上卦は、坤卦は下に降りてゆき、下卦は、乾卦は上がってゆくことでお互いを見つめ抱き合う姿といえます。男性が女性の腰を持ち抱き上げ 女性が男性の顔や頭をなでながら愛し合う姿といえます。

愛は豊かな力を生み、新しい命を作り出す源泉であり、夫婦の愛が最も愛の根本といえます。

この地天泰(ちてんたい)はこうした、根本としての夫婦の愛を表し、天と地が近づくことで、新しい命を生むことを表しています。

故に、お互いを大切にし、求め合いうことがやすらぎを与え、平和を与えることを表しています。

この地天泰(ちてんたい)は、64卦ある中でも特に良い卦といえす。筮竹によって、地天泰(ちてんたい)が出た場合非常に良いと言われるのは、天の気と地の気が素晴らしくお互いを引き合い融合しているからです。つまり、家庭内において夫婦関係が良好であれば運気も上がることを示しています。また、位置関係として、夫が妻を持ち上げることで、運気が上がり、女性の運気を上げることで、家庭内がうまくいくことを示しています。

一般的には、男性を立てる女性が良いと言われるのは、男性をうまく動かすからでありますが、愛情の方向が妻に向くことで運気を上げているともいえます。妻の心が安らぎ、家庭内が安全で安心できる場所であるなら、安心安全を与えてくれる夫に愛情が注がれるのは非常に当たり前のことでもあります。

この地天泰が示すものは平和でもあります。

泰とは

易経には、泰、小往大来 吉亨(泰は 小往(ゆ)き大来る吉にして亨(とお)るとあります。安らぎの場があり その場が小さな場所であっても大いに福が来ることを示しています。人はどういったときに幸せや豊かさを知るのでしょうか、それは、自分の居場所が安全で安心できる場所であると分かっているとき、心に安寧(あんねい)を得られます。

泰とは、安全、安心 安らぎといった意味のほかに、通じるという意味も持っています。ゆえに、地天泰(ちてんたい)とは、天と地が通じていることを表しています。男女の関係 夫婦の関係、父母の関係において互いに通じることが、安心安全と言えます。

泰の意味において通じるというのは、肉体的にも 精神的にもつながっていることが重要です。肉体がつながるというのは言葉そのままに夫婦関係がよくできていることで、精神的によくコミュニケーションが取れていることで、心が安らぎを自覚していることです。人は、言葉だけで繋がるとは言いません。肉体もつながるようにできています。ゆえに、夫婦がよくつながっていることで、泰は表しています。

「泰」の字:両手いっぱいの水で清める心

「泰」は、大きく広げた両手と水から成り、汚れを洗い流し清らかにすることを表します 。愛とは、わだかまりを洗い流し、心をまっさらにして向き合う豊かさなのです 。

地天泰(ちてんたい)のイメージ

泰。小往大来。吉亨。
「泰」の時、つまらぬ小人が行き、大人が来る。吉にして通 じる

「泰」は安泰。卦の中でよい卦です。
自分に害をなす小人が過ぎ去り、大人(良識人)が来て、平安,泰安が訪れます。心が安定し、個人、家庭に喜びが満ちます。笑顔は、幸福を呼び、幸福は、願望が順調になされることを意味します。

地天泰(ちてんたい)のもつイメージにおいて、筮(ぜい)をして泰をえた 晋(しん)の公子重耳(ちょうじ)が(これは天と地が一対(いっつい)となったもので、小往(ゆ)き大来る吉にして亨(とお)るとあるようにもはや事態はこの卦が示すとおりに成功する。といい 物事が順調にいきました。

ゆえに、すべてが順調であることを示しています。

地天泰(ちてんたい)の六爻

地天泰(ちてんたい)の六爻は、下から順番に、初爻、二爻。三爻、四爻、五爻、六爻の並びが、初陽、二陽、三陽、四陰、五陰、上陰と並んだ状態を、地天泰(ちてんたい)と言います。

六爻の位置は社会的位置を表しています。 初爻は庶民、二爻は士、三爻は大夫(たいふ)、四爻は公卿(こうけい)五爻は、君主、上爻は隠居した君主、あるいは知識人となります。

上陰 城壁が崩れて、濠(ほり)を埋め尽くす。泰平きわまり、乱世の兆しが現れ、いたずらに軍を動かし、力で抑え込んではいけない。国内が分裂する。たとえ正しくても、謹め。

第29代殷王帝乙=(紂王)の時代

五陰 殷王帝乙(いんおうていおつ)は、深く賢臣を敬愛し、その妹を妻(めあわ)せた。その謙虚さで物事を行えば、慶福(けいふく)が訪れる。大吉である。

四陰 鳳凰が群れを成して、地上に訪れる。富貴(ふうき)の身で、自己満足に陥(おちい)らず、人々と連れ立って、賢者の智慧に従い、自己の非凡をわきまえて、心から教えを願い、行えば、誠心(せいしん)はおのずと訪れる。謙虚に学べば吉

三陽 往(ゆ)く者は必ず帰る。泰平の世も必ず傾く。治(ち)において、乱世を忘れなければ、とがめることはない。ひたすら誠の心をもってばとがめることはないので心配するな、誠さえあれば、食うに困ることはない。相手に思いが通じないからと言って思い悩むこともない。安定した生活に恵まれるだろう。

二陽 汚濁を抱擁し、大河を優雅にわたり、疎遠な者と談笑擦る胆力があり、私縁(しえん)を断ち切る公平さといった徳を備えるなら、泰平(たいへい)の道を行くことができる。

初陽 茅(ちがや)を一本抜いたら全部が付き従う。多くの仲間と共に積極的に活動するのが良い 吉

茅(ちがや)とは

イネ科の多年草であり、よく見かける雑草の一つの古名を言います。

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変卦:愛が動く、変化の法則

易経が説く『変易』の本質は、万物が一刻も休まず変化し続けているということにあります。この変化は、私たちが手にした「安泰」に甘んじることなく、再び新しい命を養うための「初心」へと立ち返るための慈悲深い機(きっかけ)です。満たされた状況が「慢心した愛」に繋がらないよう、再び待機という「謙虚な愛」を習得するために状況が動きます。幸せな時こそ初心に帰り、更なる徳を養うことで、愛は永遠に続いていくのです。

六五が動くとき:安泰から「再びの待機」へ

  • 変化後の卦の番号: 第五番
  • 変化後の卦の名前: 水天需(すいてんじゅ)
  • 運気の具体的な変化: 安泰の極み「泰」から、次なるチャンスのために英気を養う待機の時期「需」へ 。

変化した後の卦の番号をぜひ探してみてください。そこには、安泰を知ったあなたが、より深い次元で「信じて待つ」ことの幸せを理解する物語が待っています。

64卦

周易 上経 30卦

NO六爻上卦下卦
1乾為天 (けんいてん)☰ 乾 ☰ 乾
2坤為地(こんいち)☷ 坤☷ 坤
3水雷屯(すいらいちゅん)☵ 坎 ☳ 震
4山水蒙(さんすいもう)☶ 艮 ☵ 坎
5水天需(すいてんじゅ)☵ 坎 ☰ 乾
6天水訟(てんすいしょう)☰ 乾 ☵ 坎
7地水師(ちすいし)☷ 坤 ☵ 坎
8水地比(すいちひ)☵ 坎☷ 坤
9風天小畜(ふうてんしょうちく)☴ 巽☰ 乾
10天沢履(てんたくり)☰ 乾 ☱ 兌
11地天泰(ちてんたい)☷ 坤 ☰ 乾
12天地否(てんちひ)☰ 乾 ☷ 坤
13天火同人(てんかどうじん)☰ 乾 ☲ 離
14火天大有(かてんたいゆう)☲ 離 ☰ 乾
15地山謙(ちざんけん) ☷ 坤 ☶ 艮
16雷地豫(らいちよ)☳ 震 ☷ 坤
17沢雷随(たくらいずい)☱ 兌 ☳ 震
18山風蠱(さんぷうこ)☶ 艮 ☴ 巽
19地沢臨(ちたくりん)☷ 坤 ☱ 兌
20風地観(ふうちかん)☴ 巽 ☷ 坤
21火雷噬嗑(からいぜいこう)☲ 離 ☳ 震
22山火賁(さんかひ)☶ 艮 ☳ 震
23山地剥(さんちはく)☶ 艮 ☷ 坤
24地雷復(ちらいふく)☷ 坤 ☳ 震
25天雷无妄(てんらいむぼう)☰ 乾 ☳ 震
26山天大畜(さんてんたいちく)☶ 艮 ☰ 乾
27山雷頤(さんらいい)☶ 艮 ☳ 震
28沢風大過(たくふうたいか)☱ 兌☴ 巽
29坎為水(かんいすい)☵ 坎 ☵ 坎
30離為火(りいか)☲ 離 ☲ 離

周易 下経 34卦

NO六爻上卦下卦
31沢山咸(たくざんかん)☱ 兌 ☶ 艮
32雷風恒(らいふうこう)☳ 震☴ 巽
33天山遯(てんざんとん)☰ 乾☶ 艮
34雷天大壮(らいてんたいそう)☳ 震 ☰ 乾
35火地晋(かちしん)☲ 離 ☷ 坤
36地火明夷(ちかめいい)☷ 坤 ☲ 離
37風火家人(ふうかかじん)☴ 巽 ☲ 離
38火沢睽(かたくけい)☲ 離 ☱ 兌
39水山蹇(すいざんけん)☵ 坎 ☶ 艮
40雷水解(らいすいかい)☳ 震 ☵ 坎
41山沢損(さんたくそん)☶ 艮 ☱ 兌
42風雷益(ふうらいえき)☴ 巽 ☳ 震
43沢天夬(たくてんかい)☱ 兌 ☰ 乾
44天風姤(てんぷうこう)☰ 乾 ☴ 巽
45沢地萃(たくちすい)☱ 兌☷ 坤
46地風升(ちふうしょう)☷ 坤☴ 巽
47沢水困(たくすいこん)☱ 兌☵ 坎
48水風井(すいふうせい)☵ 坎 ☴ 巽
49沢火革(たくかかく)☱ 兌 ☲ 離
50火風鼎(かふうてい)☲ 離 ☴ 巽
51震為雷(しんいらい)☳ 震 ☳ 震
52艮為山(ごんいさん)☶ 艮 ☶ 艮
53風山漸(ふうさんぜん)☴ 巽 ☶ 艮
54雷沢帰妹(らいたくきまい)☳ 震 ☱ 兌
55雷火豊(らいかほう)☳ 震 ☲ 離
56火山旅(かざんりょ)☲ 離 ☶ 艮
57巽為風(そんいふう)☴ 巽 ☴ 巽
58兌為沢(だいたく)☱ 兌 ☱ 兌
59風水渙(ふうすいかん)☴ 巽 ☵ 坎
60水沢節(すいたくせつ)☵ 坎 ☱ 兌
61風沢中孚(ふうたくちゅうふ)☴ 巽 ☱ 兌
62雷山小過(らいざんしょうか)☳ 震 ☶ 艮
63水火既済(すいかきせい)☵ 坎 ☲ 離
64火水未済(かすいびせい)☲ 離 ☵ 坎